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ツッコみ勇者、この世界をツッコみで救います?俺しかツッコみ役いないの?そうですか…。  作者: とびし
二章 怖がりには酷な世界?

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八話 骨骨骨。恐怖には物理で。

 昔。幽霊には物理攻撃とか効かない、幽霊には触れないのに相手はこちらに干渉出来る、とか色々考えていたと思う。だから昔から怖かったし、今でも怖い。でもさ、殴れるから怖くないって…別にないよね?撃退出来るか分からないし、相手は死ぬかも分からない、もう死んでるんだから。

「で、俺らは何を見せられているんだと思う?」

「百物語なのかな?」

「それは見せられてるんじゃなくて、聞かされているって言うんだ!」

 廃村の中の一軒に案内されて、家の中に座らされ、テーブル囲んで百物語をする。至って普通のどこにでもある展開ではある。問題は…。百物語を展開してくる側が、本物って事。

「いいだべか?その時おらの後ろで…(カタカタ)」

「ごくり…。」

「髪の長い骸骨が笑ったんだべ(カタカタ)」

「それは怖いよ(カタカタ)」「それは怖いだわな!(カタカタ)」

 君たちってどっちかって言うと…幽霊側の立ち位置なのに、怖いの?!俺らの事をただ脅かそうとしているだけじゃなくて、全員漏れなく怖がるの?

「皆の中では髪の長い骸骨って怖いの?」

「そりゃ怖いべな?どこから髪の毛生えてるんだべ?(カタカタ)」

「誰だかも分からないだわな?(カタカタ)」

「そういう怖さじゃないだろ!!もっと得体の知れない物に対しての恐怖を感じる物じゃないのか?!」

「得体の知れない物だべ?頭皮が無いのに髪が直接…!!(カタカタ!!)」

「だわな?それが一番怖いだわな!(カタカタ!!)」

「私なんか首を落とされたはずなのに、何故か首が繋がってるの!(カタカタ)」

「う~ん…不可解で怖いべな!(カタカタ!!)」

「怖いと思うベクトルが違う!!!」

「じゃあどういうのが怖いんだべ?(カタカタ)」

「お前らが動いたり喋ったりしてるのが怖い!!存在そのものが怖い!!」

「そういう物だべ、慣れるのがいいべな?(カタカタ)」

「そうだわな?俺らなんか手が取れてもつながるだわな?(カタカタ)」

「私もそういうの怖いと思うわ~!(カタカタ)」

「ボンドなんじゃない?きっとボンドだよ!」

「やっぱりボンドは最強なんだべ?(カタカタ)」

「そうだわな?ボンドが有効なんだわな?(カタカタ)」

「木瓜!お前はボンドから離れろ!そして、きっとボンドじゃない!!魂があるの?!とかそういう所を怖がれ!!」

 前回のボンドを引きずるな!木工用ボンドで骨をくっつける例なんて見た事無いだろう!!いや…人間の骨をボンドで接合とかしてたら狂気か…。いやいや、そういう事じゃなくて!!

「はい、次どうぞだべ?(カタカタ)」

「そうだわな?順当に行けばそちらだわな?(カタカタ)」

「そうよ?話してもらうわよ?(カタカタ)」

「そうなの?じゃあ僕が話そうかな?あれはね…ある寒い日の夜だった…。」

「おま、おま…!!!その話し方怖いからやめろ!!」

「肉まんを手に入れて、大事に抱えて帰っていたんだけどね?目の前から美しい姿をした女性が歩いて来るのが見えたんだ。」

 怖い怖い怖い……!!!耳を塞げ…声を聞こうとするな。木瓜は虫だ…。ダメだ、日本人は虫の声を聞ける人達なんだった…。

「美しい女性に声を掛けられて、僕は嬉しくなって立ち止まったんだ。でもね?よく目を凝らして見て見ると…」

「ごくり…。」

「なんだか抜け殻になったみたいな男性陣がたくさん。怖くなって逃げたんだけど…あれはなんのどっきりだったんだろうね?」

「お前に起きた本当の話なのか?!」

「こ、これは?!(カタカタ)」

「こんな怖い人見た事無いだわな?!(カタカタ)」

「ええ…怖い話に無頓着…何も効かない!!!(カタカタ)」

「どこに怖がってるんだお前たちは!!!」

 ポカリ。いい加減で落ちが付いたし、骨が落ちた。あぁ…なんだか悪い事をした気分だ。本当に成仏して欲しい。心から願ってる。

「ねぇ、平突?僕ってそんなに怖いのかな?」

「うん、別のベクトルで怖い。」

 心配になるレベルの怖さ。別ベクトルの怖さ。なんていうんだろうな…あまりにもサイコパスチック。

「パンパカパーン!よくできました~!」

「何?!今度は何?!畳みかけてくるな!」

「私達の用意した試練をよくぞクリアした。」

「今度の試練も突破出来るかな?」

 三位一体、最近どこかでも聞いたなぁ…。羽の生えた人間の姿をした人たち。きっと…待て?死者を用意するとか、やってるって事は…悪魔の可能性も?でも、あの純白の姿は…どっちだ?

「あ、両生類の人?」

「カエルじゃない!両性具有だ!!」

「私達はこの先で待ってるので!」

「ちゃんと辿り着くがよい!」

「誰が誰なんだよ?!」

「天使降臨…なんだか響きが格好いいね!」

 うん、格好いいかもね。きっと祈りが届かなかった世界腺の天使なんだろうな。

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