七話 冥界の王との関連で死者繋がりって事?
「平突~!ここ、なんだか薄気味悪いね?」
「いかにも出そうって感じだな」
「ラーメンが?」
「出る訳ないだろ!なんで、薄気味悪い所でラーメンを食わなきゃいけないんだよ!」
「僕がラーメン好きだからかな!」
ポカリ。なんだか体感温度も下がってるような気がするんだよなぁ…。あれかな、あれが出るかな。幽霊とか…。嫌なんだよなぁ…幽霊とか。お化け屋敷だってなんであんなものがあるか分からないし。肝試しって、肝を冷やしたら風ひいちゃうだろ。
「平突って昔から嫌いだったもんね、怖い物」
「好きな人とか居るのか?」
「居るでしょ?あの世界観が好きなんだよ、きっと?」
「木瓜は昔から鈍感というかなんというか…。」
「あの~(カタカタ)」
「んな?!」
「わぁ!骨が喋ってる!!」
骨…。人体模型が歩いている!!というか、発声器官なんて無いはずなのに声が聞こえるし、妙にカタカタ言いながら喋ってる!!怖い、怖すぎる!!
「なんで喋れてるの?!なんで声が出てるの?!なんでカタカタ言いながら…?!というか、どうやって歩いて?!」
「質問は一つでお願いします~(カタカタ)」
「あはは!平突がツッコまれてる!!」
「そういう問題じゃねえ!!」
「あっしの見た目怖いですか~?結構曲線あって可愛い感じだと思うんですけどね~(カタカタ)」
「うん、僕は可愛いと思うよ?なんだか、配慮された可愛さがあるよね?」
「どこに配慮してんだ!もっと違う所で配慮してくれ!動かないはずの物は動かないんだよ!!」
「そう言われましても…世界が違いますからね~(カタカタ)」
世界の違いを理解しているスケルトン…怖い!!もう…全てが怖い!
「なんて呼べばいいかな?」
「そうですね~スケちゃんとでも呼んで頂けたら!(カタカタ)」
「女の子だったの?!」
「だから!さっきからどこに驚いてんだよ!!ていうか、女の子の一人称あっし?!」
「噂に違わぬ良いツッコみです~!これは是非あっしの村に来ていただきたいです~(カタカタ)」
「なんでツッコみされたのに消えないんだ?!」
「案内役という大事な役目があるからですね~(カタカタ)」
「メタ発言!!超絶メタ発言!!」
「平突!ここはスケちゃんについて行く事にしようよ!」
ここで怖がっていても…進まないのか。よし、骨は動く…骨は動く…骨は動く…。自己暗示完了、これできっと何とかなる!スケちゃんを見て…。
「では案内いたします~!(カタカタ)」
「やっぱり無理なんだけど?!」
骨の後をついて行く木瓜。その木瓜の後ろに隠れる俺。無様かもしれないが、笑うなら笑え。だって、本当に見えることなんて無いから笑うんだ。今目の前の骨は動いてる。理科室の人体模型が動くかも?とか考えた事あるじゃん?あれが目の前で起こってみろ?正気を保てるか?
「はい~つきました!ここがあっし達の村です~(カタカタ)」
「うわぁ!凄い!物語の中でしか見た事無いくらいボロボロだ!」
「ボロボロってか廃村!廃村に住むって何?!」
朽ちた家々に住むの?住めるの?骨だから何もしないって事?ていうか…土の中に帰れば家なんか要らないのでは?!
「では~あっしは良いツッコみをいただきましたので(カタカタ)」
「スケちゃん?!どういう事?!」
「これにて失礼させていただきます~(カタカタ)」
「何々?!これ以上何を起こしていくんだ?!消えるのか?!消えるんだな?!」
「えぇ…それでは!(ガラガラ)」
ひぇぇぇ?!去り方が怖い!骨が崩れ落ちるってなんだよ?!もう嫌だ…。元の世界に帰りたい。この世界本当に怖い。
「魂だけでつなぎ留めてたのかな?ボンドみたいだね」
「何その感想?!魂の役目はボンドって軽すぎだろ!命を軽視するな!」
「スケちゃん…ありがとう。」
「さっき会ったばかりの骨に手を合わせるいいやつなのか、お前は!」
ポカリ。廃村中に響き渡り、木霊する音。何だか…木魚みたいな…。何だか、最近そんな事を思った気がするんだけどなぁ…。
「おぉ…スケちゃんが逝ったって事はここに勇者が来たんだべ?(カタカタ)」
「俺らが守らないといけないってことだわな?(カタカタ)」
「逝くぞ~!(カタカタ)」
「わぁぁぁぁ?!カタカタが何倍にも膨れ上がって来る!」
「これは確定勝ち演出だね!平突?」
「何言ってんだお前は!どう考えてもピンチに決まってるだろ?!」
「勝った勝っただよ?カタカタだけにね?」
「寒いから、もう戦う前から負けたんだわ。」
はぁ…。木瓜のギャグで体が冷え切ったよ。草原がこんなに恋しくなるとは…。




