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ツッコみ勇者、この世界をツッコみで救います?俺しかツッコみ役いないの?そうですか…。  作者: とびし
二章 怖がりには酷な世界?

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七話 冥界の王との関連で死者繋がりって事?

「平突~!ここ、なんだか薄気味悪いね?」

「いかにも出そうって感じだな」

「ラーメンが?」

「出る訳ないだろ!なんで、薄気味悪い所でラーメンを食わなきゃいけないんだよ!」

「僕がラーメン好きだからかな!」

 ポカリ。なんだか体感温度も下がってるような気がするんだよなぁ…。あれかな、あれが出るかな。幽霊とか…。嫌なんだよなぁ…幽霊とか。お化け屋敷だってなんであんなものがあるか分からないし。肝試しって、肝を冷やしたら風ひいちゃうだろ。

「平突って昔から嫌いだったもんね、怖い物」

「好きな人とか居るのか?」

「居るでしょ?あの世界観が好きなんだよ、きっと?」

「木瓜は昔から鈍感というかなんというか…。」

「あの~(カタカタ)」

「んな?!」

「わぁ!骨が喋ってる!!」

 骨…。人体模型が歩いている!!というか、発声器官なんて無いはずなのに声が聞こえるし、妙にカタカタ言いながら喋ってる!!怖い、怖すぎる!!

「なんで喋れてるの?!なんで声が出てるの?!なんでカタカタ言いながら…?!というか、どうやって歩いて?!」

「質問は一つでお願いします~(カタカタ)」

「あはは!平突がツッコまれてる!!」

「そういう問題じゃねえ!!」

「あっしの見た目怖いですか~?結構曲線あって可愛い感じだと思うんですけどね~(カタカタ)」

「うん、僕は可愛いと思うよ?なんだか、配慮された可愛さがあるよね?」

「どこに配慮してんだ!もっと違う所で配慮してくれ!動かないはずの物は動かないんだよ!!」

「そう言われましても…世界が違いますからね~(カタカタ)」

 世界の違いを理解しているスケルトン…怖い!!もう…全てが怖い!

「なんて呼べばいいかな?」

「そうですね~スケちゃんとでも呼んで頂けたら!(カタカタ)」

「女の子だったの?!」

「だから!さっきからどこに驚いてんだよ!!ていうか、女の子の一人称あっし?!」

「噂に違わぬ良いツッコみです~!これは是非あっしの村に来ていただきたいです~(カタカタ)」

「なんでツッコみされたのに消えないんだ?!」

「案内役という大事な役目があるからですね~(カタカタ)」

「メタ発言!!超絶メタ発言!!」

「平突!ここはスケちゃんについて行く事にしようよ!」

 ここで怖がっていても…進まないのか。よし、骨は動く…骨は動く…骨は動く…。自己暗示完了、これできっと何とかなる!スケちゃんを見て…。

「では案内いたします~!(カタカタ)」

「やっぱり無理なんだけど?!」

 骨の後をついて行く木瓜。その木瓜の後ろに隠れる俺。無様かもしれないが、笑うなら笑え。だって、本当に見えることなんて無いから笑うんだ。今目の前の骨は動いてる。理科室の人体模型が動くかも?とか考えた事あるじゃん?あれが目の前で起こってみろ?正気を保てるか?

「はい~つきました!ここがあっし達の村です~(カタカタ)」

「うわぁ!凄い!物語の中でしか見た事無いくらいボロボロだ!」

「ボロボロってか廃村!廃村に住むって何?!」

 朽ちた家々に住むの?住めるの?骨だから何もしないって事?ていうか…土の中に帰れば家なんか要らないのでは?!

「では~あっしは良いツッコみをいただきましたので(カタカタ)」

「スケちゃん?!どういう事?!」

「これにて失礼させていただきます~(カタカタ)」

「何々?!これ以上何を起こしていくんだ?!消えるのか?!消えるんだな?!」

「えぇ…それでは!(ガラガラ)」

 ひぇぇぇ?!去り方が怖い!骨が崩れ落ちるってなんだよ?!もう嫌だ…。元の世界に帰りたい。この世界本当に怖い。

「魂だけでつなぎ留めてたのかな?ボンドみたいだね」

「何その感想?!魂の役目はボンドって軽すぎだろ!命を軽視するな!」

「スケちゃん…ありがとう。」

「さっき会ったばかりの骨に手を合わせるいいやつなのか、お前は!」

 ポカリ。廃村中に響き渡り、木霊する音。何だか…木魚みたいな…。何だか、最近そんな事を思った気がするんだけどなぁ…。

「おぉ…スケちゃんが逝ったって事はここに勇者が来たんだべ?(カタカタ)」

「俺らが守らないといけないってことだわな?(カタカタ)」

「逝くぞ~!(カタカタ)」

「わぁぁぁぁ?!カタカタが何倍にも膨れ上がって来る!」

「これは確定勝ち演出だね!平突?」

「何言ってんだお前は!どう考えてもピンチに決まってるだろ?!」

「勝った勝っただよ?カタカタだけにね?」

「寒いから、もう戦う前から負けたんだわ。」

 はぁ…。木瓜のギャグで体が冷え切ったよ。草原がこんなに恋しくなるとは…。

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