二十八話 天岩戸のお話?まじか…。え?俺が造るんですか?ちょっと無理です、勘弁してください。
「素戔嗚命、お連れしました。」
「あぁ?不届き者をか?天中!姐さんに皮を剥いで献上してやるぞ!!」
「いや、それやったから今こうなってるんでしょうが!!!なんで皮剥いで上から落とした?!」
「あん?楽しそうだったからに決まってんだろ?原動力なんざ、楽しい以外に何もねぇだろ?なぁ?」
…。沈黙と。誰も楽しいと思ってない事は伝わっただろうか?今目の前に居るのが…そう、素戔嗚命様なんだろうな。整ってない青い髪で、なんだか着崩れしてる服。まぁ…海の神様だし、何となくそんな感じはするんだけど…。それにしても、馬を皮剥いで天井に穴あけて落とすって何?
「で、結果はこれ…と。」
「あんだ?何が言いてぇんだ?」
「小童って事が言いたいんだよね?平突!これ、苦手なタイプじゃないの?どうするの?」
「なんで起きてるんだよ?!ていうか、勝手に俺の苦手なタイプ追加しないでくれる?」
「あ?そういえば…お前ら、どこかで見た顔だな?」
「む?我らか?我らはラーと罔象女神 (みつはのめのかみ)だ。よろしく頼む。」
「なんだ?何言ってるか全然分かんねぇ!」
「え?挨拶が分からない?!そんな馬鹿な…。」
「馬鹿?馬と鹿なら食いてぇなぁ?それってどんな意味があんだ?」
「見た目通りのア…ヤンチャ様なのです。」
今アホって言いかけたな?素戔嗚命様は…上位の神様だよな…?俺の認識が間違っていなければ。それを事も無げに…アホって。当の本人は何も分かって無さそうだし。
「で?なんの用なんだよ?俺様達は今忙しいのは見て分かんだろ?姐さんを引っ張りだす作戦を考えてんだ。」
「いや、助けて欲しいと言われたから来たんですけど…。」
「あぁ?誰だそんな事言ったの?」
「それは我に直接コンタクトが飛んできたのだ、天照大神からな?」
「そういえば…おかしくないか?自分で洞窟に入って、助けを求めるって?」
「そうだな?封印されてしまったのだろうな?良くあることだ。」
「そうなんだ?!お茶目なのかな?!」
素戔嗚命様、田んぼの畔を破壊して埋めたり、神殿に糞をまき散らしたり、天照大神様の神殿の天井ぶっ壊して上から皮を剥いだ馬を落としたんだよなぁ…。驚いた服織女は杼が陰部に刺さって死んでしまうと。これで閉じこもる…と。
「あぁ、ラー殿。こんなアホに付き合わされて…。余と一緒に語らいませんか?」
「む?その声、もしや月読命ではないか?」
「そんな重鎮がたくさん?!」
あぁ…どんな感じなんだろう?着物をピシッと着こなして、真面目な印象で…てない?!なんで?!こっちもものぐさな感じなの?!髪の毛が長くて中性的ではあるけど…。何だか、女性って印象が強いんだけど、これはあれか?ゲームの印象なのだろうか。本が好きな感じに見えない。うん、偏見なんだろうね!
「ラー殿?何故?」
「む?あぁ、これはだな?宇宙の導きというやつだな。何やら必要らしいのだ。」
「何やら必要らしいで連れてこられたんだ?!俺ら?!」
「そんな感じじゃない。なんか必要なんだよ!」
「お前はいつもお気楽でいいよなぁ?!なんなんだよ…。」
「平突よ、今はツッコみをいっぱいして肩慣らしをしておくのです。」
「してるけど?!ずっとツッコみしてるんだけど?!」
「ふむ、うるさいだけの小童か。何故ラー殿はこんなのを気に入ったのか…。」
「うるさいだけの小童ですいませんね?!」
「うるさいって事は…平突はハエなんだね?!」
「誰がハエだ?!五月のハエじゃねぇ!!」
「地上ではこれがもてはやされているのか。まるで理解出来ない。」
「まぁ…良いですよ、なんと言われても。」
「これから更に他の神を呼ぶ予定だ、邪魔せずに見てられるならここに居てもいいだろう。」
「もうツッコんでやらないですからね。」
「うわぁ…絶縁状態だ!今なら電気が通らないかも!!」
「……!!」
「平突?僕にはツッコんでいいんじゃないかな?」
「平突よ?ツッコみを放棄すると、ここら一帯に知らない病原菌がまかれますよ?」
「ボケ成分って病原菌なのかよ?!アルコールスプレーで消せそうじゃないか!!」
「最近流行ってるもんね?アルコールスプレーをする事!」
「スプレー自体が流行ってるんじゃねぇよ?!あれは除菌する事が目的なんだわ!」
「ははは!我とやったときは面白くなかったのに、今見ていればなかなか面白いものだな?」
「見ていたかっただけなんだ?!やっぱり、客として見ていれば面白かったんだ?!」
「来るぞ、八百万が集結する。」
なんか…光り輝いて…?!うわ?!眩しい!!なんだこれ…見えな…ずっと…光ってる!!!神々しいってこういう事なのか?!物理的に神々しくしているのか?!




