十三話 正気が保てない?風呂キャンのデメリットは瘴気に侵されること?
次の村…ねぇ。どこに村があるかを教えて欲しいよ。地図もないし、当てもない。目的だけは決まってるけど、ひたすら歩き続けることが今の所の小さな目標。うん、しんどい!!普通にしんどい!
「平突!!しんどいね!しんどいね?どう?どう?」
「お前ナチュラルに人を煽る天才なのかぁ?!めっちゃむかつくんだが?!」
「お子様なんじゃないですか~?私なんて全然歩けますよ~?」
「そういうセリフは歩いてから発してくれる?お前は飛んでるだろが!!」
二人に煽られながらどのぐらい歩いたんだろうね。臭いとかどうでもいいから早く休みたい。ていうか…殆ど飲み食いせずに、休みもせずに、ただただ歩いて感想が疲れた?嘘だろ?もう、人外なんじゃないか?転移してるから…人じゃないという判断?
「思ったんだけど…村についても人が住んでるだけじゃない?」
「何を当たり前な事を?嫌…アンデットが住んでた事もあったから当たり前じゃないか。」
「そういう意味じゃなくてさ?基本的にはボケ全振りじゃない?だから何かがあるとか期待する方がおかしいんじゃないかな?って」
「いや、冷静すぎる!!急に冷静な事言うな?!コールド!ってな!」
「あぁ~世界がバグって来てます~!早く平突さんを温めないといけません~!」
"ホット"け。こっちに来てから何日経ったかも分からないし。ずっと日が落ちないし、疲れは感じるけど。待てよ?休む必要ってあるのか?休まなければそれだけ早く終わらせることが出来て…また次が始まって…終わらせて…。
「あぁ~?!平突さんから瘴気の気配を感じます~!」
「正気?正気ならあるぞ?」
「汚されているのです~!ブラック企業の念を感じます~!」
「あれって瘴気なの?!経営陣が皆やられてるあれ?!」
「穢れを祓えば~きっと救われます~!」
「そんな簡単な話か?!皆悩んでると思うんだけどな?!」
「きっと簡単ではないですよ~?自分は変かも?と感じる心が大事です~!」
「天使っぽい?!この人、天使っぽい事言いだしたぞ?!」
「平突?僕らは先に"逝く"けど、君はこの世界を楽しんでね?」
「おい、先に"逝く"な!!俺を残して先に"逝く"な!!」
疲れてるのは…なんていうか、ボケが重なっているからなのかもしれない。好き勝手にそれぞれボケられると…手が足りない。猫の手も借りたい。猫の手…"正拳"は猫の手かな?よ~し!これで"ポカリ"と行ってしまおうか!
「ひい~?!なんか正拳を持って笑顔で追いかけてきます~!」
「平突?!ついに壊れちゃったの?!」
「待て待て~!」
「こんな恋愛小説かなんかでよく見かけるイチャラブシーンを、よくこんな嫌な展開に出来たね?!」
「あ、村が見えましたよ~!前方200km先です!!」
「遠すぎだろ?!遠いとかってレベルじゃない!!車をくれよ!!」
「もっと手前にあるんじゃない?」
「そうでしょうか~?私の望遠レンズではそのぐらいの距離かと~?」
「あれだと…20m先だ!」
「それは目を凝らさなくても見えるだろうが!!俺にも見えるだろうが!!舐めるな!!」
俺にも…見えるか?見えるな。あれなら…2kmとかか?もう分からん。平坦な世界で生きてなかったから、なんか距離感覚とかおかしくなってる。
「もう…良いから。とりあえず歩くぞ。」
「私はどうすればいいですか~?歩きますか~?」
「良いから飛んでろ。」
「僕も飛んでいい?」
「お前は飛ぶなぁ!というか飛べねぇだろ!」
はぁ…はぁ…。やっと村に着いた。もう、歩けん!!一歩も動かん!ここに風呂を召喚してくれ!!今すぐに!!でも、ここは…なんていうか?賑わってる気がするな?
「こんな村にに用事とは…珍しいのぉ?儂か?儂じゃよ!」
「いや、お前も儂爺さんかよ?!ていうか、名前を聞かなくても顔が一緒じゃねぇか!!」
「ほぉ?噂通りのツッコみじゃ…素晴らしいのぉ!」
「だからインターネットも無い世界でどうやってコミュニケーションを図ってる?!」
「以心伝心かのぉ?」
「同一人物である証明をしやがった?!悪魔の証明なはずなのに?!」
「オシリス神の見立てでは~この世界にはこのお爺さんしか居ません~!」
「スパイか…いや…しかし…俺もその見立てになる予定なんだが?!」
アンデットか爺さんか。ほぼ同じか?全員アンデットか?だって、同じ爺さんで構成されてるなら…それはもう…人間じゃないだろ?!臭くない…アンデット?
「なんじゃ?風呂入るか?お主ら、臭いのぉ!」
「元気よく言うな!傷つくだろうが!」
「平突?こう見えても好意100%で語り掛けてくれてるんだよ?」
「もっとたちが悪いだろうが!悪意のない指摘程厄介な物はないだろうが!」
「もっと行為を受け取ってください~!仮にも勇者なのですよ~?」
「臭いのはお前も一緒だ!!」
「そうじゃな?皆同様に臭いのじゃよ!」
「……。天に召しますか~?」
「それだけはやめろ!!!」




