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幸せの朝

窓から差し込む眩しさに、無理矢理起こされるのはいつものこと。

これだから、東向きの部屋は嫌なんだ。

いつも通り、体にかかってる布団を引っ張る。これはもう習慣。

だから、いつも遅刻ギリギリなんだよな。ま、遅刻しないのも習慣のうちか。

自分の良いように解釈をして、夢と現実の間で、布団を引っ張り上げようとした。

そこで自分の左腕にのしかかる重みに気づく。そして、ゆっくり顔を左腕に向けるとともに、うっすらと目を開ける。

「……ふ」

思わず笑みが漏れる。少し現実に戻される。

さらに、夢ではないことを確認するために、少し顔を近づけてみる。

規則的な寝息。その寝息は半開きの口から洩れていて、よだれの跡が口元に残ってる。悟の腕すら濡れている。

無防備を通り過ぎているその姿はとても綺麗とも可愛いとも言えない。が、それなのに、くすぐったくなるような感情はなんなんだろう。

彼女が起きるまでももう少し寝ようか。

悟は布団の下の温かい体に両腕をまわした。東向きの家も悪くない。

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