表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/29

2☆コウキとルージュ☆

コウキ「菫! リョウマから聞いたよ、昨日ホテルに泊まったんだって?」


菫「コウキ様、おはようございます。そうなんです、リョウマ様がホテルの一室を取ってくださって……」


コウキ「な、何もされなかった? リョウマのやつ、菫にひどいことばかりするから……」


菫「予約して下さったあと、すぐにご実家に帰られました。色々今後の話し合いがあるからって」


コウキ「ああ……双頭院が逮捕されたらしいね。汚職事件で」


菫「はい、裏帳簿と金塊が見つかったそうですよ」


コウキ「あ……そうなんだ」


菫「ん?」


コウキ「あ、ううん……俺は昨日、うちに菫がきたときのために家の掃除をしてたから、オークションでの騒動知らないんだよね」


菫(わたしが行っても良いように掃除して下さってたのか……)


菫「すみません。せっかくお掃除して下さったのに……」


コウキ「あっ、変な意味にとらないで! しばらく実家に帰ってなかったし、掃除ができて良かったんだよ。大切な宝物も出てきたしね」


菫「掃除あるあるですね」


コウキ「あはは、そうだよね。掃除しながら思い出に浸ったりね」


菫「なんの宝物が出てきたんですか?」


コウキ「あ、えっと……菫にはちょっと言えないかな! 秘密ってことで!」


菫「……なんで真っ赤になってるの?」


コウキ「あ……こっち見ないで」


菫(可愛い……どうしよう、ウズウズしてきた……)


コウキ「……菫、なんか目が輝いてるんだけど、まさかドS心発動していないだろうな?」


菫「えっ」


コウキ「ほらな! 俺、君のそういうのわかるんだよ。今なにを考えてるか、どういう思考なのか。見たらすぐわかる」


菫「わたし結構わかりづらい方と言われるんですけど、コウキ様はわかるの?」


コウキ「なんでもわかるよ、君のことなら。サディストなところも、優しいところも」


菫「そうなの?」


コウキ「そうなの」


ルージュ「おーっほっほ! 朝からお盛んだこと!」


コウキ「ルージュ……? お前こんな朝方に何してるんだよ?」


ルージュ「学生時代の友人と朝までパーティーよ! コウキも誘われたのに来なかったじゃない」


コウキ「え……今まで夜通し遊んでたのか?」


ルージュ「そうよ。コウキだって、1番街の高級ホテル前でこんな下女と話し込んで、昨日は夜通し遊んでたんじゃない」


コウキ「えっ! ち、違うよ。俺は菫を迎えに来ただけで、菫はここに1人で泊まったんだよ」


ルージュ「嘘。お兄様は昨晩家族会議していたのよ。お兄様じゃないなら、この下女を夜伽させたのはあなたじゃない、コウキ!」


コウキ「ち、違う、俺は今ここに菫を迎えにきたんだよ。な、菫?」


菫「ふふ、何焦ってるんですか?」


コウキ「ちょっと、なに腕組んでるの……!」


菫「仲良しですもんね、わたしたち」


コウキ「誤解されるようなこと言うなよ! 俺が夜伽させたみたいじゃん!」


菫「てへへ」


ルージュ「きーっ! その笑い方、ムカつくのよ!」


菫(機嫌悪いな……)


ルージュ「見境ないわね、コウキ。まあ欲望を吐き出すには、下女が丁度良いわよね、乱暴にしてもいいんだから」


コウキ「やめろよルージュ、そんなこと言うな。世の魔人はすべからく大切にされるべきだ」


ルージュ「紫苑の塔に通っているあなたが言っても、説得力ないのよ」


菫(ルージュ様って、コウキ様のこと好きなのかな……)


コウキ「大きい声出すなよ……ルージュ、こんなところで話してたら、目立つだろ。俺は今から菫と朝食を食べに行くから、もう家に帰りな。送るからさ」


ルージュ「ふーん、私は邪魔なわけね」


コウキ「ち、違うよ。そういうわけじゃなくてな、ルージュ」


菫「では、ルージュ様も朝食ご一緒しませんか?」


コウキ(えっ、いいの?)


ルージュ「はあ? 私のような上院貴族と、あんたみたいな貧乏人が一緒のテーブルにつけると思ってるの? 思い上がりもいいところね」


菫「すみません」


コウキ(よわっ! 諦め早いな!)


ルージュ「だいたいね、コウキやお兄様の夜伽なんて、贅沢なんだからね。あんたみたいな下女は、底辺の男がお似合いなのに」


菫「ああ……そうかもしれませんね。コウキ様、とっても優しいし、紳士だもん。わたしには贅沢ですよね」


コウキ「ちょっと! 言い方気をつけようか! それじゃ俺が昨夜菫を抱いたみたいじゃん!」


菫「ふふ」


ルージュ「コウキ、下女なんて良く抱けるわね。貴族なんだから貴族女性を抱きなさいよ」


菫「……それ、お兄様にも言わないと……」


ルージュ「なんですって!?」


菫「きゃっ! つい言葉に出しちゃった……」


コウキ(わざとだな……)


ルージュ「お兄様は貴族女性を傷付けないように、どうでも良い下女や娼婦を抱くの! 貴族女性には優しいんだからね!」


菫「ああ……そうよね。リョウマ様、とっても優しいですもんね」


ルージュ「は!? あんたみたいな貧乏人には、厳しいわよ!」


菫「そう? すごく甘いですよ。リョウマ様の触り方、ゾクゾクしちゃった。2人きりのときは、あの人変わるわよ」


ルージュ「な、な……」


菫「身内には見せない一面かもしれませんね。リョウマ様、色っぽい声出すのよね」


ルージュ「きいーっ!」


コウキ「はいはい、菫もルージュも、もう終わり!」


ルージュ「黙ってよコウキ! この下女、なんとかしないと気がすまないっ」


コウキ「菫……煽るなよルージュを……」


菫「ふふ、ごめんね」


コウキ(菫の大好物だろうな、ルージュみたいなタイプ……)


☆終わり☆

ルージュはわりと移り気です。

コウキ→御雷槌→ワタルの順に好きな人が移り変わっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ