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2024 1・26

作者: 上高田志郎

メーカーからのスケジュールの返信だけで精神が削られる。


ずっと胸にしこりがのこってるような不安感が拭えない。


食事も食べてると吐きそうになるが無理矢理飲み込む。

ここで自分が倒れたら店舗が完全に止まる。


しかし実際は止まらない。残されたパートさんが自分と同じ目にあう。

それだけは避けなくていはいけない。


数年前に働いていたパートさんを再びスカウト。それでようやく一人確保。

月曜からの求人で時給1100円で再びだしてみるがどうか。


今期が終わったら閉店に向けての話し合いをすることを決意。

今までも何度も心の中で想像していたが、今回は限界を超えた。


パートの最年長の方ともその旨話し合い、少しだけすっきりした。

パートの方もこのままではもう続けられないとのこと。


店じまいでも数年かかるのだが、最後に目標ができれば、最後のもうひと頑張りができるはず。

今期は過去最高に苦しいので、どんな手段を使っても乗り越えなくてはならない。

会社の金でどーこーしてる暇はないので、自分の金もどんどん持ち出す。


それで楽になるのなら、いくらでも出す。どのみち貯金するだけしかすることなかった人生だ。


20代の時にパニックと鬱を抱えながら仕事をしていた時以来の感覚だが。

あの時も自殺はしなかった。ただ発狂しそうな瞬間が寒気みたいに感じられる。


自分が発狂するかもしれないという恐怖が一番強い。

その後の店舗運営を考えることがパニックにつながる。


できるだけ未来のことを考えないこと。難しいが。一日一日、最善を尽くす。

一月もそうやってもうすぐ終わるのだ。



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