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#07. Cracking 処分 [14]
「どうにかしてって言ってんの!
あんた達は一体、何してるの!?」
レイシャは憤慨する。
レアールから、会社のウェブサイトにランウェイの写真が載っていると、嬉しそうなテキストが入っていた。
仕事を終え、適当に食べ物と軽めのお酒を買い、祝おうと思っていた矢先の事。
入室すると彼女は、最悪な泣き顔で床にへたり込み、一言も発さず蛻の殻状態になっていた。
信じ難い光景を横に、目に留まった床の携帯電話を拾い上げ、確認した。
レイシャはそれに、持ち込んだ物を落とす。
そしてレアールの携帯を握り、反射的に家を飛び出すと、彼女の会社へ急いだ。
当然、事務所の者は混乱している。
落ち着けと抑え込まれるばかりで、碌に話を聞こうとしない。
それが余計に彼女を苛立たせた。
「マネージャーは!?話しをさせて!
これを見て!ちゃんと見てよ!」
「もう!警察呼ぶわよ!
貴方、関係者じゃないんだから帰って!」
「友達が、ここのモデルが、虐めに遭ってる!
前にも言った!何をどう対処してくれたのよ!?」
「それは…」
「もういい!警察を呼ぶぞ!」
「結構よ!私が警察に行く!
あんた達なんか、頼ってられない!
任せてちゃ、あの子が潰れるわ!」
レイシャは、レアールの会社の玄関前で数分間騒ぎ立てた。
その後、泣きじゃくるまま近くの警察へ急ぐ。
そして、息を荒げる中、状況を訴えた。
「ご友人に傷害が起きていたりは?
何かを盗まれたり、壊されたりだとか」
冷静な問いかけは直に、彼女の怒りを抑えていった。
質問に首を振り、それでもと、以前にあった事や今回の事を、事務所の対応も含めて画面を突きつけながら言う。
だがどうしても、会社の人間と話す必要があるという結果になる。
そこが上手く取り合ってもらえないという印象が強いレイシャは、それをしても効果が無いと訴えた。
知る限りの会社の情報と、被害を受けているレアールの事、そしてレイシャ自身の事を簡単に伝え、署を後にする。
実に淡々と流れていく時間に思え、まるで、自分がただ抑制されただけに感じる。
どうしても、早急に進めてもらいたかった。
今もその気持ちは変わらず、落ち着かない。
何とか訴えはした。
まだ、腹立たしくてならない感情が湧き出てくるが、レアールの元へ急ぎ戻った。
SERIAL KILLER ~Back Of The Final Judgment~
初の完結作品丸ごと公開。引き続きお楽しみ下さい。
2024年 次回連載作発表予定。
活動報告/Instagram(@terra_write) にて発信します。
気が向きましたら、是非。




