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#08. Reboot 脱出 [6]






 「ボール遊びしない?」




数人のクラスメートは、休み時間にヘンリーを遊びに誘うのだが




「やらない」



「なんで?」



「もう飽きちゃったよ。

いつ終わるか分からないし、ずっと同じだもん。

だから色んな力を試したけど、怒っただろう?

取れるボールだけって言う。

それならもうできるから、楽しくない」



「だって、あぶなかったんだもん」



「どうやったら取れるかを考えてみたら?」



「とる前に、あぶないから、にげるに決まってるよ!」








 「算数ちっとも分かんない。こんなのいる?

お金が数えられたらいい気がする」




授業に全く集中できない様子のクラスメート。

隣の席にいたヘンリーはそれを聞きつけ、振り返った。




「何でそれだけでやっていけると思うんだ?」



「だって買い物できたらいいでしょう?」



「何で!?

お金だけ数えられたらいい世界なら、ここにある机も教科書も、玩具だって電化製品だって生まれないよ?

足し算、引き算、掛け算、割り算、関数、微分、積分、まだまだあるよ。

色んな計算をして、設計をして、物ができるんだよ。

厚さとか硬さとか、大きさとかも、適度な物にする為には、今言った例え全部必須だよ。

必要無いものなんて無い!

あるならゴミくらい……あ…でも待って…

ゴミも何とかできるんじゃなかったっけ…

リサイクルか!」




「……ヘンリー…何言ってるの?」










SERIAL KILLER ~Back Of The Final Judgment~


初の完結作品丸ごと公開。引き続き、お楽しみ下さい。


2024年 次回連載作発表予定。

活動報告/Instagram(@terra_write) にて発信します。

気が向きましたら、是非。




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