表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第10章 意外な人物
74/219

【今回は……】

「というわけです。教授」


 グレースはとーまの店の外に出て、通信機でことの成り行きをコロアに伝えた。


『なるほどな。そういうことだったか。ただの女好きな変態だと思っていたが……ロット人の生き残りだったとはね』


 コロアが驚きを隠せないでいるのは声だけで伝わってくる。


「まぁそこは間違ってないかと。ただ、彼はあの事件のことをこれ以上知ってそうにないですね。軍に報告したらきっと『とーま』は連れてかれ検体……実験とか、ひどい目に合わされるでしょう。このことは黙っていた方が良さそうです。教授は知ってて俺たちを向かわせたんですか?」


 グレースは学院で聞けなかったことを今尋ねる。


『いや知らなかった。お前ら行かせたのは別の理由だ。とりあえず『とーま』のことは黙っていよう。彼にこれ以上のひどい仕打ちは酷だ。お前たちにお願いしたかったのは、ちょっと調べてほしい者がいるんだ。そこの客で』


「客ですか?」


 グレースは聞き返した。


 そうだとコロアは肯定した。


「ユナとレミナが来てたようなことを吹聴してたやつ。そいつが2人を見かけてから、軍に情報が来るのが早すぎる。どうにも怪しい。男か女かも分からんが、とりあえずそいつのことを『とーま』や周りの町の人にも聞いてくれるか? 危険のない範囲で調べてほしい」


 グレースはコロアの言葉に納得した。

 確かにリンから通信機で説明を受けた時は全然気にならなかったが、あの時点でマラカナまで情報が行くのは早すぎる気がした。


「そういえば、そうですね。あの2人を知ってる人かもしれないです。ちょっと探ってみます。まぁ着ぐるみ製作に少々時間がかかりそうなんで、町を回るのは今日中には無理そうですが」


『それは仕方ない。私も何度か寄ったことはあるが、あの見た目よりはいいだろ。中身は変わらないが。長時間カトレアと二人きりにするなよ? 私は本気であの店員を殺しそうになったからな。あのサングラスは前私が壊してしまったから2個目なはずだ』


「なるほど。レミナにも壊されたと『とーま』はさっき言っていたので今掛けてるものは3個目ですね」


 スキャナーの先で、はぁとため息が聞こえる。


「どうしょうもないヤツだな。しかしあの道具屋の品揃えはスゴくいいぞ。冒険者にはうってこいだな。掘り出し物もある。ま、後は頼んだよ」


 あ、ついでにチョコも買って来てと言ってコロアは通信を切った。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ