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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第1章 そして物語へ
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【探索チーム・Bグループ集合だ】


「失礼しま~す」


 頑丈なドアがギィという音を立てて開いた。


 防音設備の整ったこの部屋は、《探索》チーム・Bグループの専用室で、IDカードを持った同じメンバーの人間にしか入ることが出来ない。


 《探索》チームでは打ち合わせや、報告結果のまとめなどに利用している。



 カヲルもちゃんと来ているようだ。

 彼はこちらに気がついて軽く手を振った。


 俺はドアのすぐ近くの席に座る。

 しばらくしてグレースも入ってきた。


「全員揃ったかな? 今から《探索》の活動内容について説明するから質問があった聞いてね」


 グレースはそう言うと、部屋の真ん中にあるテーブルの上に地図を広げた。


「あ、ちょっと待ってグレース」


 この声はワイズだ。


「リリフちゃんいるけど? 彼女外はまだじゃない?」


 そういえば……なぜかまだ14歳のリリフがここにいる。


 俺は今気づいた。


「今説明するよ」


 グレースはそう言って、イスに座る。


「今回はグループのメンバーを2つの分けての活動ということになってる。リリフちゃんの参加は顧問教授からの指示だよ」


 妹のリリフがいても問題ないことは分かったが……メンバーを2つに分ける?


 こんな任務は初めてだった。

 みんな驚いている。


「課題自体はそんなに難しくはない。ロットにある廃墟の生態系などの調査と、ロットの生存者がいたらここまで保護することの2つ」


 グレースは簡単に説明した。


 いつもより少ない人数なこと以外は特に問題なさそうである。


「メンバーはどうするんだ?」


 カヲルは尋ねた。


「教授から指示で1つは俺に続いてワイズ、カトレア、リリフ。もうひと組は……」


「え! こっちはカヲルと2人じゃん⁈」


 グレースの言葉に俺は思わず声が出てしまう。


「リン、ちゃんと《研究》メンバーから補充が来てリンたちは3人での行動になるよ。まぁロットに着くまでと帰るときはみんな一緒だけどね」


 グレースは言った。


「ん? 《研究》チームのメンバー? 《探索》じゃないの?」


「チーム自体、人手不足なんじゃないかな? 人気ないからな《探索》」


 この場にいた誰もがその言葉で納得した。


 本当に《探索》チームは人気がない。


 今までずっと黙っていたカトレアも、この時ばかりは頷いていた。

 彼女は凄く美人だが、滅多に口を開かない。


「はい、これで解散です」


 グレースは終止符を打った。

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