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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第7章 ユナとレミナはどこに?
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【初めまして】

「もしかして君が、レミナ……」


 俺は恐る恐る口に出す。


「よくわかったな。私はレミナだ。ん? その腕の石はユナの……そうか、お前リンだな。森で見た。アプが倒れた時だ。そっちは知らないな。はじめましてだ」


 リリフは圧倒されながら、はじめましてと名前を伝えた。


 レミナは

「そうか! リリフかよろしく!」


 とテンション高く答えた。



「とーまの道具屋に……」


 まさか行かなくてもいきなり会えるとは…と俺は思わず笑ってしまった。


「ん? よく知っているな。そこは何日か前行ったぞ。変なところにある変な店だった。店主も変なやつだった。全部変揃いだ。まさに変人の変な店だ」


 レミナは熱く語った。


 そこまで変だと逆に興味が湧いてくる。ロットに行った時は探してみてもいいかもしれない。


(いや、そんなことより……)



「ユナはいないの?」


 俺は尋ねた。


 レミナは見ての通りだ! とすぐに答えた。


「ユナはひと足先に昨日港から帰ったのだ。用事ができてた。私はとーまの店に忘れ物をした。取りに行ってから帰ることにしたのだ。だから遅くなってしまった。今日帰るつもりだったが、港がしまっていた。今それをユナにコレで伝えたところだ」


 そう言って、レミナはスキャナーに似た通信機のようなものを見せてきた。


「これで話せるの?」


「ああ、話せるぞ。リンも使うか? ユナと話すのか? いいぞ。貸してやろう。店に忘れたのもコレだ」



(えっ、これ忘れたの?)


 と、心のツッコミが入る。


「それは取りに戻るね。とりあえず貸してもらえると助かる! ちょうど掛けたかったんだ」


 そう言ってレミナから受け取った俺は、グレースのスキャナーにかけた。


「あ、もしもし、グレース? リンだけど、実はさ……」


 通信機の先にいるグレースに今の自分の状況を簡単に説明した。

 母親に会いに学院の近くの港にリリフと来ていること、秘密の抜け道からこっそり出てきたこと、港でレミナと会ったことなどをざっくりと伝えた。


『全然帰ってこないからどうしたのかと思ったよ。まぁとりあえず事情は分かった。こっちはあれからまだみんなと個別……え? あ、B室? で待機中だ』


 グレースは事の成り行きを知り、あんま無茶はするなよと言った。


「いきなり、何も言わず抜け出しちゃってごめんね。みんなにもごめんて言っといて」


 今はスピーカー機能ではないのか、こちらもグレースの声しか聞こえない。


『まぁ心配してたけどな。教授にも後でうまく言っておくよ。マラカナにとーまの道具屋? 探してきてって言われて、行ったらしいとか適当に。カヲルは秘密の通路すっかり忘れてたとさ。よく覚えてたな。あと、レミナ? いるんだっけか? とりあえず、リンたちの親御さんの家で匿ってもらった方がいいんじゃないか? 軍に捕まったら困るだろ? 3人とも気をつけてな』


 グレースはそう言って通信を切った。

 俺はレミナにありがとうと通信機を返す。


「ん? ユナに連絡取らなくていいのか?」


 通信機を返されたレミナは不思議そうな顔で聞いた。


「とりあえず、ここではやめた方がいいと思う。いくら人が少ないとはいえ目立つからね」


 俺はそう言って、これからユナの本当の母でもあるリサの元に行くことを伝える。


「変な所にある変わった道具屋さん? でも目撃されてるくらいだしねぇ……」


 リリフもそう言って、ここから早く移動した方が良いと告げる。


「わたしも行っていいのか?」


「全然いいよ。それにユナに聞きたいことや伝えたいこといっぱいあるし。とりあえず行こう」



 俺たちはレミナについて来るよう促し、坂の上の自宅目指して出発した。

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