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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第7章 ユナとレミナはどこに?
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【一体何が起きている?】

 ピンポーンパンポーン……




『院内放送よりお知らせします。先ほど近くの村で多数のモンスターによる襲撃を受けたと国から報告がありました。幸い村に人的被害はありませんでしたが、建物や農作物などは深刻な状況だとのことです。調査中の軍からの報告によると、他の村や街では特に変わった様子はなく、この村だけを狙った可能性が高いとのこと。また、モンスターの計画的な襲撃という今までにない現象が起こったため、ストゥートやロットにある街や村、学校などに、国は非常事態宣言を出しました。現在、詳しい状況の確認中とのことです。滞在中の軍の幹部リヴァル様の指示により、学院は非常事態に備えて本日すべての講義が休止になりました。生徒の皆さまは無用な外出を控え、寮へ帰還、待機をしてください。繰り返します……先ほど……』




「げっ……」



「モンスターの襲撃?」



「今、このタイミング……何かあるのか」



 軽く軽食をしながら、テーブルに着いていた俺たちは放送の内容に騒然とする。



「はやや~大変なことになったねー……こりゃあ僕らも今日は終業かなぁ……」


 コックのパフォールさんはそう言って、キッチンの中へ戻っていった。


「多数のモンスター……どのくらいの数なのかしら」


 と、ワイズは呟いた。


「近くの村って……北にちょっと行ったとこのメラクニル村かな? あそこ結構大きい村じゃなかった? それに俺たちはこれから寮に戻らなきゃけないのかー…」


「たぶんリンの想像通り、私もメラクニルだと思う。比較的人口も多くて、落ち着いた村のはずよ。まぁ指示通り戻りましょうか」


 そう言ってワイズは立ち上がる。


 俺たちも続いて渋々立ち上がり、食べた空の容器をキッチンへ返した。



「男子は女子寮まで4人を送っていくかね。え~っと、ワイズとカトレアは8? リリフは11号館だっけ。アプは?」


「7~」


 グレースの言葉にアプは答えた。


 1~3号館が男子寮で学院の門から10分ほど歩いた所に3棟横に並んで建っている。

 女子寮である7~11号館は男子寮からちょっと遠い。グループの配備施設であるここの4号館から、奥に進み公園やテラス、講堂を一つ挟んだ先に4棟建っていた。


 女子寮の近くには12号館もあり、10歳以下の生徒の一時的な寮だった。家庭の事情で早くから預けられている子どももいるため、保育士付きの寮になっている。




 ピンポーンパンポーン




「あ、また」




『学院の《探索》チーム聞こえるか⁈ 戦闘経験のある生徒全員に告ぐ‼︎ 顧問のコロアだ。万一の戦闘に備え、4号館の各自個別室に待機しておいてくれ。もちろんロビーや食堂にいても構わない。光線銃や回復材を忘れるな! もう一度言う。《探索》チームの……』




「あ、俺らはここでいいんだ」


「銃とかは個別室だな。ちょっと異常なく使えるか確認と色々と戦闘に備えて準備してくる」


 グレースはそう言って食堂を出ていった。


「僕も今から仕事忙しくなりそうだ~」


 キッチンの中で片付けをしていたパフォールさんはそう言って、一度脱いだコックの帽子をかぶり直していた。


 《探索》チームの外で活動している生徒は、基本15歳以上と決められている。

 チーム総勢70人と少ないが、そこから15歳以上の生徒は50人にも満たない。


 もちろんリリフは14歳。

 前回の例外を除いて対象外だ。



「リリフ、寮に戻る? 俺が送っていくよ」


「あ~戻った方がいいのかなぁ。女子寮ちょっと遠いけど」


 俺はリリフに聞いた。

 彼女はどうしようかなと、口に手を当て首を傾ける。


「女子寮は学院の入口よりずっと遠いし、男子寮やここよりは安心だと思うぞ。そろそろ軍の人間も到着してるかな。俺が送っていきたいところだけど、女子寮だからこういう時はリンかワイズの方がいいだろう」


 カヲルは言った。


「そうだね。でももしモンスターいたらワイズとリリフじゃだけじゃ危ないし、俺が送るよ。行こうリリフ。グレースには言っておいてね~」


 アプとワイズ、カヲルとカトレアは了解と手を振る。


「気をつけてね。私たちはB室に戻ってグレース君の手伝いしてくる。また後でね」


「うん、またね~」


 俺も手を振り返した。


「B室! アプのB室いいね! B室ステキ~」


 アパレルの言葉に反応したカトレアの声が後ろの方で聞こえたが、俺とリリフはそのまま振り向かずドアから出て階段を下りていった。

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