表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第3章 ロットにて
25/219

【困ったことになった!】


「どうしたの? グレース」


 神殿跡の調査を終え、次の目的地へ向かっている途中であった。


 カヲルからの通信信号に気づいたグレースは一時バイクを停車し、ワイズたちと少し離れた所で通信していた。


 会話が終わった後の焦った様子の彼にワイズは声をかけた。


「マズイことになった。アプが森で単独行動、行方不明。どうやら人を追ったらしい痕跡があってリンたちに追わせてる。俺たちも目的地変更でメートリーへ向かう」


 グレースはみなに告げた。


「そんな、森に1人で……大変じゃない! 学院に救助要請しなくていいの⁈ グレース」


 ワイズはグレースに詰め寄った。


 リリフやカトレアも事の重大さに青ざめている。


「学院に報告したいけど、そうするとたぶん俺たちはリンたちと一緒に撤退命令が来てすぐに学院に戻ることになる。アプは間に合わないかもしれない。もし国の救助隊により無事に見つかったとしても、たぶん学院からペナルティーを受けるだろう。《探索》の助っ人もちろん《研究》チームで退会か、下手すると長期停学の可能性も……」


 グレースはそう言って複雑な顔をした。


「分かるけど……でもそれでもしアプが死んじゃったら? リンたちだって二次被害が起きるかも……」


 ワイズの言葉にそれはわかってるとグレースは言った。


「もし本当に人がいたなら、それはすごい大発見になる。今まででロットの生存者を見つけた学生はいない。今の状況で問題なのはアプの単独行動で行方が分からないこと。あの3人が合流できれば、アプが処罰されることもなく逆に評価される。これは賭けになっちゃうけど……もしリンたちにも何かあったら俺も停学か悪くて拘束かな」


 グレースの言葉にワイズは少し考え、そして決意した。


「グレースはリンたちを信じるのね。分かった。そしたら私も覚悟を決める。とりあえず私たちも急いで向かいましょう」


 リリフは頷いた。


「兄貴は強いし、あの3人ならきっと大丈夫!」


 一同はメートリー方面へと発進させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ