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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第3章 ロットにて
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【アプを探せ!】


「どこだ! 北か? 東か? こっちか⁈」


 アプを探しにメートリーの森へ入ったはいいが、目印も何もなく進めど進めど見つからない。

 

 時間は刻々と経っていくが夕方になる前にはアプと合流できないと二次被害の危険があり、学院にも報告せざるを得ない。


 森に探しに入ってもう2時間だ。

 だがアパレルは一向に見つからない。


「リン、あまり勝手に行くと俺たちも遭難する。今2時過ぎか。夕方までには見つけないと詰むな……クソ」


 俺とカヲルはかなり焦っていた。


『とりあえず落ち着くんだ。二人とも。学院に報告する前になんとか見つけ出してほしい。森に人が入ったら絶対に痕跡が残ってるはず。草が踏みかためられていたり、枝が折れていたり何か気になる所はないか?』


 森に入ってからできる範囲の捜索は行ったがこれ以上奥に行くのは危険だと判断したカヲルはグレースに連絡を入れていた。


 俺たちは周りに何か違和感がないかを掻き分けて探す。


 青々と背も高く生い茂った草木や木の枝が体に絡みついて非常に動きにくい。整備も何もされていない森の中は歩きにくく、油断をしていると足を取られてしまいそうだ。


「あ、これ……」


 木の根っこが不自然に削れているのを発見した。他に何か…


「あ! あ、足跡だ! これ、カヲル見て!」


 俺は後方で手がかりを探していたカヲルに大声で早く! と呼んだ。


『足跡? 新しいようならアプの可能性が高い。他にも何かないか?』


 俺が立っている位置にカヲルもやってきた。


 ん? と何かに気づいたようだ。


「これは……もしかして足跡が2種類か? 重なってて分かりにくいが、どっちも小さい足跡。女性ぽい気がする」


 確かにクツの型の向きや形が1人のものでは不自然な感じだ。


『1つはアプか? 人を目撃して見失うまいと慌てて追いかけたのかもしれない。こちらも今から向かうけど着くには時間がかかる。とりあえず2人はこのまま慎重に足跡をたどってほしい。何があるか分からないから都度報告を頼む』


「わかった。リンも聞いてたな?」


「オーケー。グレースの指示通りに」


『よし。アプの救助を再開、人命最優先で敵対対象の討伐、駆除を許可する。タイムリミットは夕方5時まで。救助遂行不可能と判断時は学院に救助要請する。おそらくBグループは管理所に帰還、そのまま待機になるから。』


「了解! 必ずアプを見つけ出す!」


「リン勝手に行くなよ! 何か進展があれば報告する。グレースたちも道中気をつけて来てくれ」


『ああ。今はお前たちが頼りだ。また変化があれば連絡してくれ』


 グレースの言葉に俺たちは頷いて、足跡が続く先へと走った。

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