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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第20章 帰宅
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【これからの未来に】

 俺が色々と彼らと話をした後、各々それぞれ動き出した。


 とりあえずグレースはコロア教授に連絡をしていた。


 彼女は「さすが、リンらしい平和な結末だな! だが人間の問題はまだまだ山積みだ! これからが面白……いや忙しくなるぞ! ははは」と笑っていたそうだ。

 さすがコロア教授である。


 ユナはマラカナに連絡をしに出ていった。

 そういえば、今は博士の傍受妨害装置をつけているのだという。それで、ラヴァが確認できなかったわけだ。俺は妙に納得したよ。


 リリフとカトレア、ワイズは人数が増えたので大変だと買い出しに出かけた。これから人数分の昼飯を作ってくれるのだと言う。女子の手料理は本当にありがたいことだ。


 アプの家族のことは、言わずもがな。まだまだ積もる話もあるのだろう。研究室の方で3人、ずっと語り合っている。


 色々と俺のために手伝ってくれたタケルは、先ほど漁村に帰って行った。

 そして明日の朝、また島に来ると言う。

 彼の行動力には本当感謝だ。


 レミナは外のバルコニーで03002号と一緒にとーまと遊びだした。あの2人が本気で遊ぶと家が壊れそうで怖いから程々に……と言いたいが、03002号も壊れないか少し心配である。


 カヲルは今、俺の横にいる。


「リンさ、俺が星見るの好きって知ってた?」


「え、何それ……初めて聞いたよ」


 俺は幼なじみの告白に驚いた。


「やっぱりね。気づいてなかったか。学院に戻ったらさ、夜また見に行くと思うんだけど、今度リリフと一緒に行かないか?」


「いいね。でも、門限が……」


 カヲルはニヤッと笑う。


「これはさ、さっきグレースに聞いたんだけど、次の管理官、コロア教授に決定したようなんだ。だからたぶん、門限とか無くなるぜ? しかも外にもきっと自由に出れるようになるよ。ロットの人達が戻ればモンスターもいなくなるわけだし……」


 彼の言葉から嬉しいニュースが出てきた。

 コロア教授が管理官になるとは…来年とはいえスゴイことだ。

 きっと『ストゥーベル学院』は目まぐるしく変わっていくことだろう。


 これは俺もすごく期待に満ちた目で興奮していた。


「いいね! それスゴイ楽しそう! あ、でもそうなると《探索》チームは無くなりそうだけど」


 自由に外出できるなら、そんなものはいらないのだ。ロットの人たちがモンスター化から解放されれば、元々モンスターがいなかったこの国と隣の国にはそういった脅威がなくなる。

 生徒たちの外出もしやすくなるだろう。


「いいんじゃね? みんなが自由に出れるわけだから。まぁ《冒険》チームとかに変更しておけば良い良い」


 カヲルは嬉しそうにヘラヘラと笑った。


「おーそれでイイネ! うん、これからが本当に楽しそうだ。みんなの力で変わっていこう。そのために学院に無事戻らなきゃな!」


 俺とカヲルはこれからの未来に期待していっぱい語ったのだ。


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