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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第20章 帰宅
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【ユナとマラカナ】

『わかりました。リンは帰ってきたのですね。私が期待した通り……彼は色々と活躍してくれましたね。明日の軍は変更してロット人の治療、救出に全力を注ぎます』


 僕は今、家の外に出て、マラカナ・リヴァルに連絡を入れた。

 そしてリンから聞かされた事実を彼女に告げたのだ。


「今回は軍の協力にも感謝するよ。結果的に僕とリンが両方尽力したことで、うまい具合に行って良かったと思う。本当に戦っていたら、人的被害はお互い免れない」


 僕は言った。


(機械)らはもう、この星を離脱してそうですね。まぁ結果的にうまく収まって良かったです。核兵器は本当に作ってないですけどねぇ……宇宙船は作ってますが』


 マラカナは通信の先でふふふと不適に笑っていた。


「やっぱり作ってたのか。核兵器と勘違いされてるよ」


 僕はすかさず突っ込む。


『仕方ないですね。人間はそれだけのことをしてきたのですから。まぁ見ててください。いつか私が腐ったこのリヴァル家を一掃しますからね。月から覗いている機械たちに人間の底力……見せてあげましょう』


 僕はそう語った彼女の言葉を半信半疑に聞きながら通信を切った。


 そしてついでに博士にも報告をした。


『ほうほう。なんとも興味深い所だったが、もういないのでは仕方がない。それに行き過ぎた科学は身を滅ぼすこともあるからのう……小僧にはよろしく伝えておいてくれ。そしてまた珍しい素材を頼むと』


 博士はそう言って笑っていた。


「伝えておくよ。色々とありがとね。まぁリンが学院に戻ったらしばらくは僕が素材集めしてあげるから、あまり老体に無理させちゃダメだよ。じゃね」


 僕はそう言って一方的に通信を切った。

 一方的に切ったのは、博士が年寄扱いするな! とグチグチと言ってきそうだったからである。


 当然、そういった面倒は回避するに限る。


 僕はとりあえず、報告すべきとこには伝えたのでまたみんなのいる家へ戻ることにした。


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