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リンが紡ぐ〜ある国のある物語〜  作者: dia
第17章 リン…そして僕の物語は進む
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【僕の名は……】

 僕の名前はユナ……

 ユナ・ユンバースである。


 僕の両親……母はリサ・グレイダー、父はディック・ユンバースという。

 なぜ両親の名前が違うのかというと、僕の父は妹が生まれて間もなく病死した。


 父の死後に母であるリサは僕の叔父であり、リンの父(クローン遺伝子提供者)ソルトウェルト・グレイダーの妹として戸籍を変えたのだ。


 つまりソルトウェルトは戸籍上叔父だが、実際は血の繋がった叔父ではなかった。

 僕の母はとても弱い人で、父が亡くなり1人では子ども2人は育てられないと金銭的援助を求めディックの友達だった叔父にすがったのだ。


 僕はその頃4歳だった。


 叔父は資金援助する代わりにある条件を出した。


 叔父の研究の後継者として僕を叔父の元へ引き取らせること。

 そして叔父のクローンで生物兵器の実験体であるリンを母が引き取り自分の子供として育てること……だった。


 そして僕は『学院』でもリンの監視役として抜擢され、彼との関わりを余儀なくされたのだ。


 そのリンがラマダンで消息を絶った。

 彼がいなくなって、もう1週間になる。


 僕に連絡をしている途中で、リンはある言葉を残して急に通信が切れた。

 きっと何かあったに違いない。


 ラマダンではマーシャとウィルが殺されていたと、後から調べに行ったレミナからの連絡で知った。


『機械が2人を……』


 彼の最後の言葉。


 僕はこれだけで理解した。


 2人を殺し、彼を連れ去った正体はえーあい…人工知能を持つコンピューターだと。


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