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24 憧れ

 翌日の日中カケルは覆面をせずにマエノ村の通りに繰り出した。

 内容は「明日酒場で面白い賭けが行われるらしいぞ」と口コミを広げるものである。

 店番、通行人、冒険者たち誰彼構わず翌日の夜に酒場で開催される六連コインへの参加を仄めかした。もちろん、大金が動くからそれなりの用意をしたほうがいいよ、と一言添えて。


 決してハルと同じ宿屋の近くにいると胸が痛くて辛いから逃げたとかそういうことではない。断じてないのだ。


「兄さん兄さん、そんなにその賭けって言うのは面白いんですか?」

「面白いよ、うん。でもちょっとその兄さんっていうのやめようかタク君」

「なぜですか?・・・あっじゃあ師匠!」

「兄さんでいいです」

「はい、兄さん!」


 宿屋裏の空き地にて亡き兄の長剣で素振りをしていたタクに出くわして以降付きまとわれている。

 しつこく頼まれて仕方なく決闘で使った逆抜き不意打ち斬りを何度もやらされ付き合いきれず逃げてきたが、逃げ切らせてはくれなかった。

 兄さんと呼んでくるのは・・・なぜだろう。どうせその辺が理由なんだろうから聞かないでおく。


「兄さんはどちらの流派なんです?」

「流派とかはないよ、独学」

「お一人であの剣を習得されたと・・・?!」

「ねえタク君、その口調やめない?」

「やめません!タクとお呼びください!」

「タク君・・・タク、その口調堅苦しいからやめようよ」

「兄達にこう言われて育ってきました、仕えるべき人に出会った時は生まれ変わったつもりで尽くすべし。と!」


 タクは両手をぐっと握りしめて目をキラキラと輝かせる。


「え・・・それが何の関係が」

「つまり礼儀であります!」

「話し方が変わり過ぎだって。前はもっとフランクだったじゃない。もっとくだけた感じでいいよ」

「いえ、礼儀であります!」

「分かるんだけど、ちょっと俺がそれについていけないって言うか」

「これが礼儀であります!」

「・・・じゃあ、せめて声だけ絞って。さっきから見られてるんだよ」

「はい!!分かりました!!」

「それだよ!」


 忠犬であることは間違いないがどこか抜けている。

 レトリバーともシェパードとも違う。柴犬かな?

 髪が茶髪だから一度犬だと認識したらそう見えてきた。タク犬。ふりふりとしっぽが見えるようだ。

 道中寄った店でタクに果物を適当に買い与え、口をふさいでおくことにした。塞ぐ前に大声で感謝されたけど。





 夕・宿屋


「おかえりカケル」

「あんちゃんおかえり」

「おう、ただいま・・・」


 リョウの右足の傷は快方に向かっている。

 山越えに耐えられるまではまだ数日の療養が必要なため、リョウの回復を待っての出発となる。

 つかまり立ちならそこそこ歩けるだけに、リョウは早く出発しようと気が逸っている。


 リョウはカケルらと違って目的のある旅だ。

 町まで薬師を呼びに行かなければならず、薬師と共に早くトオノ村に引き返さなければならない。

 借金と薬代の問題が解消されリョウの母は小康状態を保っているとはいえ、病で弱った体と寄る年波の影響はしっかりと出ていた。

 今日明日の命という訳ではないが、やはり早く帰ってやりたいのが子心だろう。


「あのね、カケル」

「ん、あ、はい」

「あの・・・、この前のお金なんやけど」


 と、カケルに話しかけたハルは先日カケルが気絶している間にタクが回収してきた荷車のとある袋を机上に置き、差し出す。


「う、うん」

「これ、全部カケルに渡そうかな・・・と思って」



 ・・・え?なんで?









 ひょっとして―――



 手切れ金、、、か、、、?






「やっぱりこれはカケルが稼いできたお金じゃけん、カケルが持った方がええと思うんよ。一番使い方分かっとるんはカケルじゃし・・・」などといったハルの言葉はカケルの耳に右から左にすり抜けていく。

 ハルはこの頃湧いてくるようになった特別な感情からくる照れからカケルを直視できず、顔を赤らめながら自分の手元やカケルの足元へ視線が行ったり来たりしている。

 しかしカケルは自分と目も合わせてくれないハルを悲しい目で見つめていた。


「そうか」


 ―――当然だ。

 小便野郎からもらった金は汚いに決まってる。持っていたくなんかないよな。一刻も離れて身軽になりたいだろうに、俺を傷つけまいと必死に言葉を選ぼうとしてくれてる。


 ほら、今だって目も合わせてくれない。

 漏らしたとはいえ命の恩人だから無碍には扱えないよな。俺に対しての恩みたいなものがあるからこそ余計に考えさせちゃってるんだろう。俺がただここにいるってだけで板挟みにして、こんなにも悩ませちゃってる。・・・はあ、酷なことしてるね、今の俺。



 それにこのタイミングで言い出したってことはさ。ヨウライどころか町にも着いてないこの段階で言い出すってことはつまり、ヨウライまで一緒に行くなんて無理って意味でしょ?

 リョウを町まで送ったらそこでお別れってことだよね。まだ幼いリョウがいるから同行してるってだけで、リョウが去って俺だけになったらもう一緒に旅を続ける理由がなくなるから。



 ・・・そっかあ。




「・・・言っても聞かないんでしょう?」

「いや、そげんこつなかやけど、その、やっぱりカケルが持っといた方がいろいろええと―――」

「分かった。もう分かったよ。ハルの言いたい事はよく分かった。このお金は受け取る。・・・でもね」

「うん・・・」

「町に着くまでにそれからの旅の資金は用意するから。当面はしのげるちゃんと綺麗なお金」

「え?」

「それくらいのけじめはつけるよ。もらったまんまハイ終わりとはいかないから」

「?・・・うん、分かった」

「明日の夜から始めるから、それまでは我慢してほしい。辛いかもしれないけど」

「そげんこつなか。辛いやなんて」



 ハルはやさしいから、決して自分から人を傷つけるようなことは言わないし、ビジネススマイルだってこの通り一級品。

 でもまばたきをするたびに目線があちこちに泳いでいる。よほど俺の顔は見たくないらしい。

 それを差し引いても敵意や嫌悪感を気取らせない演技力の高さはなかなかのもの。

 借金地獄の中で生き抜いてきた逞しさがここにしっかりと活きてるじゃないか。




 ・・・ハルから切り出されるくらいなら、俺から先に大人しく身を引こう。その方が傷つかずに済む。

 町まではハルに居心地の悪い思いをさせるが、それもあとわずか。



 ハルに残すものがあるとすれば、やはり先立つもの。これからどう生きるにせよ金はとても大事だ。

 どこかに定住出来るようになるまでの間を十分に過ごせるくらいの金を残さなきゃいけない。

 俺が手に入れた金って時点で嫌がるかもしれないが、そこはせめてもの置き土産だと割り切ろう。


 養育費?慰謝料?財産分与?

 ・・・まぁその辺の意味合いでいいとして、いざとなれば黙って押し付けてそのまま返事も聞かずに旅立ってしまえばいいんだ。


「俺、今日は夕飯いらないから。おやすみ」

「え?あ、うん・・・おやすみ。カケル」



 踏ん切りがついたカケルはそのまま宿屋の自室で過ごし、そのまま眠りについた。




 ◇




 またあの夢を見た。俺が女性不信に陥った原因。

 時は中学時代に遡る。


 中学に上がってから俺はあの子と三年間クラスが一緒だった。だが、カーストに差があり関わることはいよいよ卒業を迎えてもなかったのだ。果たせなかった初恋、甘酸っぱい片想いである。


 さて、ではなぜカーストに差があったのか。

 それは俺があまりにも純粋すぎたからだ。




 中一の頃、俺は偽ラブレターに騙され屋上に呼び出された。

 時は五月、まだクラス全員のことをお互いよく知らない中、いきなり惚れられるというあり得ないラブレターを微塵も疑うことなくホイホイ誘い出され、待ち受けていた女子のグループは挙って俺を笑い者にした。

 悔しさに泣き出した俺を指差しながら、追い討ちをかけるように口々に罵った。


 あんなの信じるなんてバカじゃないの。

 誰があんたのことなんて好きになるんだよ。

 お前みたいな泣き虫、一生モテない。

 あんたが悪いんだからね、いい勉強になったでしょ。



 俺が何をしたというのか。毎日を普通に過ごしていたつもりなのに。

 多少冗談を真に受けてしまう性格だというただその一点で。

 たったそれだけの理由で俺は汚された。



 ある日は別の女子から「好きかも・・」と言われ舞い上がったら「嘘に決まってんじゃん。なにマジになってんの」と吐き捨てられ、

 ある日はまた別の女子から付き合ってほしいと言われOKを出したら直後ガラリと口調が変わって両端から現れた女子グループと揃って罰ゲーム告白だと嘲笑われ。



 誰にも迷惑はかけてないのに、身勝手な理由でからかわれ罵られ笑い者にされた。

 純粋すぎた俺の心はあっという間に折られ粉々に砕け散った。



 その時知ったのだ。

 女なんか信じるだけ無駄。美人ほど性格が悪いのだと。

 誰が好き好んで十人並みの俺を、男よりどりみどりの美人が選ぶというのか。

 絶対に嘘だ、罠だ。俺を好きになるわけがない。


 だから、きっとあの子も俺のことは好きじゃないかもしれない。



 そう思って、俺は三年間物陰から想っていたあの子に告白もできず、他人に、特に女性には一線を引くようになってしまった。


 後天的なトラウマと本能のせめぎ合い。可愛い子は好きなのに怖いというジレンマ。生物学的に不健全であり、異常である。



 そんなきっかけとなった夢の数々を、何でよりにもよって今。これから勝負に挑むという当日の朝に見るのか。嫌な夢だけをこんなにも一つにまとめて。

 これは走馬灯か。またはヒット曲PVのサビだけメドレーの亜種か。

 良い思い出の一つ二つも混ぜてくれればよかったのに、見事に嫌な思い出だけを凝縮してくれた。嬉しくない総集編だ。


 ・・・なんにせよ、良い気持ちはしない。こういうときは黙って一人になるに限る。



 ぐぅう。


 腹時計が鳴った。

 うなされて朝食にはまだ早い時間に起きてしまった。昨夜何も食べずに寝てしまったから胃が空っぽだ。空腹だと思考がささくれがちになる。外で少し時間を潰してから適当な店で何か食べよう。


「リョウ、俺今日帰ってこないからな」

「・・・ん~・・」

「ハルに食事はいらないって言っといてくれ」

「・・・あー。・・ん・・・」


 寝ぼけているリョウに言伝を申し付ける。

 カケルはハルが起きて朝食を作り始める前に宿を出、夜になるまであてもなく時間つぶししようと決めた。





 ◇





「ねえねえハル姉ハル姉」

「どしたと、リョウ君」

「あんな、ハル姉はー、いつあんちゃんと付き合うん?」

「ええっ!!??」

「なあいつ付き合うん?なあなあー」


 朝食後、医師の毎朝の訪問診察を終えた後の宿屋。

 ハルとリョウ二人の一室。


「か、からかわんといてや」

「なんね。ハル姉、あんちゃんのこと好いとるやろ?分かるでー」

「そ、そげんこつあらへんっ」

「ふっふー、そげんウソついたらあかんでー」

「・・・」

「ほっぺ膨らましてもあかんでハル姉」


 固定電話の受話器の線を弄るように、帯の結び目から伸びる紐をクルクルと指で遊ばせるハル。


「・・・いつから気づいとったと?」

「んー、確信ば持てたんは、こないだの決闘の後からやな」

「え」

「あんちゃん見とる目ばおかしゅうなっとったで。ま、そん前からもひょっとしたらっち思っとったけどw」

「そげん前から!?・・・なーんね~、もうーーっ!」


 高い椅子に座った子供のように足をバタつかせる。いちいち行動に子供っぽさが残っている。


「ええで、ええんやで。このリョウ様が"男のいろは"教えちゃるき」

「"男のいろは"~?ほう~~、そげん言うんやったら、教えてもらいましょうか?」

「そげん聞きたいんやったら教えてあげましょうかぁ。・・・コホン、えー、男というんは、意地っ張りで甘えん坊なんや」

「うんうん」

「どげん大きゅうなっても、母親ん温もりば恋しゅうなるこつがあるとよ」

「うんうん」

「・・・ほったら、すべきこつは一つやな」

「ほう・・・?」

「ひざまくらじゃ!」

「ひっ、膝枕!?」

「そうや!ほんで頭も同時になでたったら身も心もわしづかみっちゅう寸法や!どや!」

「で、でもそげん上手く運ぶやろか・・・」


 自分の太ももをむにむにと触り、その感触という現実を突きつけられ、頬を押さえながら顔を振るハル。


「簡単ばい。疲れて帰ってきたときとか、悩んどーときとか。付け入るスキはいっぱいあるばい」

「・・・すごかね!これはもうリョウ先生やな!」

「はっはっは~、もっとホめてもエエんやでぇ」

「調子乗りすぎ!」

 リョウのおでこをペチッと軽く叩く。

「・・・なんねー、せっかく教えたったっちゅうんに」

「するかは別!・・・参考にはさしてもらうけど」

「・・・上手くごーるいん、出来っとええな」

「からかうんもええ加減にせーよーリョウ~っ!」

「あーーーごめーんハル姉ーーー!!」



 宿屋の裏で素振りをしていたタクはリョウの声の聞こえた窓の方へ一瞥するが、小首をかしげながらもまた剣を振り始める。


 リョウはハルにこのあと滅茶苦茶消毒された。




 ◇




 マエノ村ではこれまでの経由地に比べて宿屋で過ごす時間よりも外にいる時間のほうが多い気がする。

 起きてる時間の7割くらいは外か酒場だ。

 悪いことかと思いきやそうでもなく、なかなか新しい発見が多く新鮮で楽しい。


 いろんな店先で情報収集がてら世間話をするが、誰もが口を揃えてする武闘会の話のその内容が話す人によって全然違う。

 優勝候補の得意武器や技。ルールは毎年ローテーション、プラスくじ引きで変わり、「抜き合い」では誰が勝ちやすいか。主催が誰で目的は何かなど、まるでリアルRPGだ。すべての村人に聞き回ってピースをはめてく行動を実際にやるなんてね。



「兄さんも武闘会出るんですか?!」

「出ないよ。聞いてるだけ」


 もちろんタクも一緒だ。昼過ぎから二人で村の通りを歩いている。

 タク自身は散歩がてら人に話を聞いて回っている俺の護衛という形で付きまとわれ・・・ついてきている。


「あんなに素早い剣を持っているのになぜ?」

「必要に迫られて使っただけだ。そもそも剣士じゃないしな」

「・・・では、兄さんは何なんです?」

「―――勝負師かな」

「剣豪に勝つ勝負師・・・かっっこいいですねぇー!!」

「うるっさいな!」

「実力をも上回ってしまうその勝負運、あやかりたいものです――」

「近い近い近い!手をこねこねしながら寄るんじゃない!」




 一人っ子の俺は弟がほしかった。

 きっとこんな感じだったんだろうか。

 鬱陶しいが、悪くない。うるさいが、嫌じゃない。

 リョウの口調だと近所の子供感が強かったが、タクは決闘以来敬語を使ってきているが標準語に近いのでそれで弟感を感じているのかもしれない。小学校高学年から中学入りたてくらいの年頃、落ち着いてきたとはいえ急に大声出されるのは考えものだが。


 騒がしさの中にもこういう楽しさがあるんだなと、憧れのひとつが果たされ少し満たされたような気分だ。




 やっぱり俺は男といると断然楽だ。もちろん恋愛対象は女子だけどいざ目の前にいられると変なところでくだらない見栄を張りがちだし、疑心暗鬼になって自然体でいられないし。


 ・・・考えてみれば男に深く傷つけられたことはこれまでほとんどない気がする。

 男は単純で、喧嘩しても謝れば早めに終わるし、何度か遊べば友達になっちゃうんだから、数日に渡ってよってたかって無視したり陰口を言いながら笑い合ったりなんて陰湿なことはしないからだ。



 ましてや、笑顔を振り撒いて優しく接してきているくせに、内心では悪態をつきながら嫌っているなんて器用な罠を、愚直とも言える男という動物はわざわざ仕掛けないのだ。


 だからこそ、免疫がない。

 女子内で当たり前に行われている悪意の応酬に慣れていない男はジャブでクリーンヒットしてしまう。

 大航海時代、西洋から天然痘を持ち込まれた新大陸の先住民のように、みるみるうちに蝕まれる実害を経て対策をやっとの思いで学習したころにはしっかりと深いダメージを与えられ後遺症を発症しているのだ。

 風邪ウイルス程度でも過敏に反応してしまうのは当然だろう。



「―――兄さん、どうしました?暗い顔をして」

「・・・」

「・・・なんでもないよ。俺の問題だ」

「話してくれてもいいんですよ?」

「いや、・・・タクには荷が重いよ」



 今まで一人で抱えてきた闇。根深く重い。

 人に話すことで自分は軽くなるかもしれないが、それをまだ小中学生程度の少年におっかぶせるわけにはいかない。



「剣で語りますか?」シャキッ

「いやいや語らない。抜くな、しまえ」

「気晴らしになるかもしれませんよ??」

「とか言って、またアレやらせる気だろ。もうやらん」

「ちぇー。僕も使えるようになりたいのになぁ」


 ぶー、とほっぺを膨らませながら、剣を納めるタク。


「そもそもタクの片手剣にせよ兄貴の剣にせよ、両刃じゃアレは使えないぞ。刀に転向するのか?」

「・・・・・・・・・使えるものは使えるようになった方が、いざという時役に立つじゃないですか」

「ゼロ距離居合抜きでの一騎打ちなんていうレアケースに出会わない限りあの技は必要ないよ。普通に剣振っといた方がよっぽどためになる」

「・・・せっかくいいものをお持ちなのに・・・」



 俺は平和にギャンブルを楽しみたいんだ。もう死ぬのはこりごり。荒事とは出来るだけ関わり合いになりたくない。

 あんなことがあったから一応あの覆面男が持っていた黒い刀を鹵獲して今腰に差しているが、できればもう二度と刀も剣も持ちたくない。

 毎日だらだら楽しくギャンブルに感けたいのだ。





 マエノ村から仰ぐ西の空が橙色に焼ける。

 山の木々が赤に緑に黒に彩られ、誰もがキャンバスに切り取りたがるようなノスタルジックな景色がそこにある。


 さあ、グダグダくだらないことを考えるのはここまでだ。

 これから夜はすぐにやって来る。夜が来れば、その時がやって来る。



 カケルは白布で鼻と口を覆い後ろで縛る。

 タクはその様子を黙って見つめ、やがて歩き出したカケルの後ろをついていく。

 直接タクに告げてはいないが、つい先日トオノ村でリョウに見せたように"カケル流の戦い方"を見せるつもりのようだ。

所持金・110万エル(ハルからの返還込み)



数日ストックに入ります。

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