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フードの男

作者: しめじ

これは12月の夜のこと


俺はいつものように仕事が終り家に帰る途中だった

『最近寒いな』そんなことを呟き急いで帰ることにしたのでいつもなら使わない道で帰っていると ふと誰かに後ろをつけられている気がした。

振り替えって確認してみても誰もいない気のせいだと思い家に向かう足を速めた。


家は八階建てのマンションで俺は七階の七〇二号室に住んでいる。


いつもなら階段を使うが今日はエレベータで七階に行くことにした。ドアが閉まる直前にフードを深く被った男が入ってきた。(最近の若いのはマナーも無いのかよ)と心で呟くも『何階ですか?と尋ねた』が、フードを被った男はなにも言わなかった。変なやつだなと思いドアを閉め七階で降りた。


次の日も相当冷え込んだ夜になった

今日も早く家に帰りたく昨日と同じ道を使った。


昨日と同じようにエレベータに乗り七階を押しドアを閉めた。エレベータが二階にさしかかった時ドアの前にフードの男と目が合った気がした。(二階の人だったのか、なんで昨日七階まで来たんだろう)そんなことを思いながらエレベータが五階を通過するときに今二階に居たはずのあの男がドアの前でこちらを見ていた。

不気味だなと思いエレベータのドアが開き部屋に入ろうとしたが視線を感じ振り替えるとあの男が通路の隅でまたこちらを見ていて俺は怖くなり部屋に駆け込みすぐに寝ることにした。



ベットにに入り横になっているとインターホンが鳴った時計を見ると深夜二時をまわっていた。さっきのこともあり俺は居留守をすることにしたが再びインターホンが鳴ったが、居留守を続けた。しばらくして静かになったので安心して目を閉じた。


するとドンドンと玄関を何度も叩く音がした。さすがにおかしいと思いドアを開けてるとそこには誰もいなかったので疲れてるのかなと思い部屋に戻りベットに入ると、襖からカダンと何かが落ちる音がした。少し開いていたその隙間からは何かが光ったように見えた。俺は恐る恐るその隙間を見ていると『ニァー』と飼っている猫の鳴く声がした、『なんだお前か、そんなとこに居ると危ないぞ』俺は襖から猫を出しベットに戻ろうと振り返ったとき目の前に居るはずのないあの男が居た…



次の日

大家さんが一組の家族を七〇二号室につれてきた


大家さん『こちらが来月からお住まいになるお部屋になります』

子供『わぁーパパー猫さんがいるよ』

父『おっ!本当だどうしてこんなところに猫が?』

大家さん『ここの部屋は何ヵ月も使われていないので迷いこんできちゃったのかしら』

子供『どこから入ってきたんだろうね』


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