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安心して下さい。良性の脳腫瘍ですよ。

脳腫瘍の一種類である下垂体腺腫の発覚から手術後までの闘病記です。

同じ病気を抱える方の参考になれば幸いです。

 はじめまして。

 長い間、下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)さんとお付き合いをさせていただいている、藤井今日子です。


 と、彼氏の両親に挨拶をするテンションで始めてみたものの、下垂体腺腫さんとはすぐにお別れしたいのが本音です。付き合ってもいいことないです。


 という訳で、私(40代女)が下垂体腫瘍とどのように付き合って来たのか、そしてどのようにお別れしたのかについて書き綴ってまいりたいと思います。


 さて、皆さま。

「下垂体腺腫」という疾患をご存じでしょうか。


 頭のど真ん中、鼻の奥から真っ直ぐ頭を貫く位置に脳からピロンとぶら下がっているのが「下垂体」という器官です。ぴょんと飛び出ていますが、脳の一部です。とても小さくて、約7~8mmしかないそうです。

 その下垂体の一部が腫瘍化したのが「下垂体腺腫」です。

 この腫瘍がムクムクと肥大して正常な下垂体や視神経を圧迫することで様々な症状がでます。

 また、下垂体は色々なホルモンを分泌する臓器なので人によっては正常にホルモンが分泌されずに、大変な症状がでることもあるそうです。私は幸い分泌に以上の無い「非機能性」だったので、視神経の圧迫により視野が狭くなったくらいでした。

 数年前にお笑い芸人の女性が公表したことで一時期有名になったこともある下垂体腺腫ですが、彼女の場合は分泌するタイプ「機能性」でしたね。

 私よりずっと大変だっただろうに、仕事復帰も早く、辛い表情も見せず、大したものだなといつも応援しています。いや、本当に凄いと思います!


 とにかくそんな下垂体腺腫ですが、脳腫瘍の中では3番目に多く、年間発生率は入口10万人に2〜3 例と言われています。ということは、日本の人口が約1億2千万人なので、年間約3000人くらい発生していることになります。少ないっちゃ少ないですよね。

 といっても、ほぼ良性の疾患であり、無症状のまま過ごしている人も多いそうです。これを読んでいる皆さまの中にも、隠れ下垂体腺腫さんがいるかもしれません。


 そんな下垂体腺腫を取り除く手術を、私は7年前に一度経験しています。なんと今回2度目なんですよ。

 前回、あまりにも腫瘍が大きくて(驚異の5㎝越え)全部取り切れずに(取ろうと思えば取れたんでしょうか、視神経や動脈を傷付ける可能性が高く、あえて少し残したそうです)、年1回の定期健診で様子をみていました。

 その結果、年々着々と成長しており、再び視神経を圧迫するほど大きくなってきたため(2㎝くらい)、2度目の手術を行うことになったのです。


 そこで、将来再び同じ手術を受けることになるかもしれない自分と、同じ病気を抱える同士のために、今回の入院体験を記録に残すことにしました。


 少しでもお役に立てると幸いです。


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