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写真のない俳句  作者: 葛飾シトロン
4/4

2023年冬 大寒やトイペ抱えて帰りたり


 行き止まりまた出てゆく春を待つ


 手を合わせ祈る少女や女躰神社


 冬の川スカイツリー灯る家路かな


 冬の川時折夢の浮かび来ぬ


 いくたびか別れて辿るあの冬の日


 人々の影残し行く五日かな


 隙間から賽銭投げる初恵比寿


 七福神うち揃いての寝正月


 新年も気配り強いる空気かな


 自転車並べ金網見てた冬休み


 おいしいと訊かれ咳き込む手弁当


 冬の旅あっけなく終わるぼっち線


 寒流星ないしょの祈りわりとマジ


 すれ違い春に巡り会うこの駅で


 陽が伸びてポイント切り替え音軽く


 彼の名前そっと呼んでみた三学期


 雨あがり菜の花の露春近し


 大寒や工事中の誘導棒


 面接日大寒と聞きパンツ履く


 厳寒や昔の人の咳払い


 昼飯のハンバーガー日脚伸ぶ


 近所よりコロッケいただく春隣り


 夜の川みずどり集まり静まれり


 大寒に蠟梅とろり香り立つ


 大寒やトイペ抱えて帰りたり


 電車去り冬の陽照らすホームかな


 冬の日の目を見て言えたさようなら


 凍蝶の舳先にとまり江戸を出る


 あの丘の向うに待つ春の陽へ




 

分量が多くなりそうなので最初の予定を変えて、2023年分と2022年分をわけることにしました。したがって、ここで完結です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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