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第1話 入学式に出会いを求めるのは間違っているだろうか その1

前回のプロローグの続きです!

読んだ方は感想・ブックマークなどよろしくお願いします!


第1話

 入学式の日に友達を求めるのは間違っているのだろうか その1



  入学式会場の体育館に入ると時間は8時54分本当に危なかった。

「いやー。何とか間に合ったねー」

 まなみが安心しきった声を出しながら胸を撫で下ろしていた。

「そうだな。まなみが寝坊してくれて助かったよ」

「でしょー!まなみに感謝してくれていいんだよ?」

 いやなんで堂々としてるんだ。いや僕も寝坊したから人のこと言えないんだけど。

「とりあえず席に座るか……僕は2組だから向こうだな。じゃあね」

「え!ちょっと待ってよ!」

 まなみが僕の袖を掴んでこちらを睨んでくる。怖い。

「ん?どうしたんだ?忘れ物か?それともクラス忘れたのか?」

「どうしたんだじゃないよ!クラス名簿見てないの?私たち同じクラスだよ!」

「え?」

 クラス名簿なんてものがあったのか。

 そういえば封筒に入ってたな全く気にしてなかった。

「ってことは中学含め4年間同じクラスなのか…もう腐れ縁だな」

「そこは運命とか言ってよ……」

「何か言ったか?」

「んーん!何も言ってないじゃあ行こ!モタモタしてる時間ないよ」

 話しかけてきたのはまなみの方だろ!なんてツッコミたいところだが実際時間が無い。

 僕達は自分の席めがけて早足に向かった。




「入学式長かったねー」

 入学式が終わってからまなみがこちらに手を振りながら言ってきた。

「確かにな…生徒代表挨拶やら校長先生からのありがたいお話(内容はほとんど覚えていない)とかは手紙に書いてくれることを所望する」

「確かにそうだね。って次は写真撮影だっけ?近くの人に声かけたりして頑張って友達作るんだよ?」

 とまなみが心配そうにこちらを見つめてくる。

「確かにそうだな……早めに友達作っとかないとな」

「島崎くんコミュ障だからなぁ心配だよ」

 そう、僕はコミュニケーション能力がない。まずい。

「まぁ写真撮影は女子が下で男子が上ってかんじで撮るらしいし女の子に囲まれることもないから多分友達作れるよ」

「まず話しかけることの難易度が高いんだよ」

「そこは努力でしょ」




 と励まされたこともあって友達作りに燃えていたのだがまずいことになっている。

 1つ目に隣の男が陽キャオーラ溢れるイケメンなのだ。まず話かけることが出来ない。あと怖い。

 2つ目に僕は4段ほどある写真撮影台の3つ目に位置しているのだが台の端に位置してしまっている。

 つまり話かける相手が隣の名の知らぬイケメンしか居ないのだ。

 つまり詰んだ。絶望的な状況に固まっていると

「島崎竜介くんで読み方合ってるかな?1年間よろしくね」

 なんとイケメンが話しかけてきた。僕の名前を知っているのは名簿を見ていたからであろう。

 しかし僕は名簿を確認していないため名前がわからない。最悪だみておけばよかった。

「よ、よよ、よよよろしくね」

 緊張しすぎてめちゃくちゃ噛んだ。くそ恥ずかしい。

「そんな緊張しなくて大丈夫だよ僕だって君に話かけるのに緊張したんだからな」

 なんだその若干ツンデレっぽい口調は。彼が性格の悪い感じの陽キャで陰キャの僕をいじってきているのならすごい悪印象を抱くところだが恐らく彼はそういうタイプではないだろう。

 そんな彼が勇気を出して話しかけてくれたのだからここで無視するなんてことは出来ないだろう。彼からくれた友達を作るチャンスだこれを逃す訳には行かない。

「うん。よろしくねえーっと……」

 今度は普通に言うことが出来たが名前が分からない。失礼すぎる。

「もしかして名簿見てなかったのか?俺の名前は高山勇人(はやと)勇人って呼んでくれて構わないよ改めてよろしくね竜介」

 いきなり名前で呼んで来るとか陽キャ極まれりかよ。

 いやコミュ力お化けか。

「教えてくれてありがとう勇人くん。これからよろしくね」

「いやダメだ」

 否定された。やっぱり陰キャいじりか。陽キャ怖い。

「くんなんて付けなくていいよ。まぁ名前の確認する時にくんつけた俺が悪いかもだけど」

 なるほどくんをつけて呼ぶことが気に食わなかったのか。確かに勇人くん、いや勇人だけが僕を呼び捨てなのもおかしな話だろう。

「よろしくね勇人」

「そうそう!これからよろしくな」

 彼のコミュ力に助けられなんとか友達を作ることが出来た。

 彼に感謝をしているとスーツを綺麗に着こなした先生らしき女性がこちらを見て

「そこ!いつまでも喋ってないでそろそろ黙って写真撮影の準備をしなさい!」

 と僕と勇人を叱ってきた。

「ははは……早速僕達怒られちゃったね」

なんてこそこそ僕の方を見て勇人が話しかけてくるがそれに返事をしてまた怒られては仕方ないので軽く笑って返しておく。

 先生からみんなの前で叱られて早速目立ってしまったが入学式に遅刻して目立つよりはマシだろう。

  何とか友達を作ることもでき、写真撮影を済ませることが出来た。




  写真撮影が終わりHR(ホームルーム)が行われそろそろ終礼が行われると思っていたその時、先生から驚きの言葉が発せられた。

「明日は授業が行われませんが先輩方からの1年生歓迎のレクリエーションや後日のクラスの人たちと親睦を深めるために行われる合宿の説明などがあります。その後時間をとって委員会決めなども行われるので予め入りたい委員会や係を決めておいてください。そして委員会決めの後はクラスみんなの前で()()()()もするので準備しておいてくださいね」

 自己紹介だと!?しかもクラスみんなの前で!?無理だ。終わった。そんなことできるわけが無い。

 ただでさえ人と話すのが苦手なのにみんなの前に立つなど考えるだけで鳥肌モノだ。

  早退の理由を考えておこう。

 そんなこんなで高校生活初日が終わった。










竜介の高校登校初日が終わりました…!

高校初日は新しく見る環境・中学が同じだった友達・そして新たな出会い。

色んなことがありますよね笑笑

皆さんの高校登校初日はどうでしたか?

思い出しながら見てください!

僕も可愛い幼なじみと同じ高校に行って青春を謳歌したかったです()

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