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断片の断片 <詩>

故障

作者: 壱宮 なごみ

決して忘れないようにと

文字の形に変えておいた

大事な気持ちとこの世界

だけどある日引き出しを

開けても何処にも無くて

ポケットにも入ってない

瓶を振っても出てこない

もしかしたら私は

間違えてたのかも

すぐに紡がないと

その糸は失くなる


二度と思い出さないよう

水の形にして溢れさせた

不要な苦味と悔やみと傷

だけどふと眠れない夜に

何故だか思いを馳せてて

ハッキリ全部甦ってくる

経緯も台詞も表情さえも

もしかしたら私は

間違えてたのかも

流してたつもりで

貯槽に抱え込んだ


ことばが零れてく

それは排水溝へ行く

同じようにできたらいいのに

それはストックされ

また心だけが痛む


どのネジを閉めれば

どの栓だけ開ければ


泣くことしかできなかった日のことを

大嫌いな自分を消したくなった瞬間を


きれいさっぱり流せるようになるんだろう



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