永久との悪魔
「今日も何かやったらしいな? ラビィー
だんだん、君が分かってきた・・ 」
「あ、アランさんも気付いたの?
ボクがやろうとしてること、スゴイよね!」
「過去の天才、今の天才、未來の天才、
これだけ集めて、やることはひとつだ」
「そうだよ、でも。今日じゃないよ
昨日だよ。それをやったのは。昨日だよね?」
西暦=2113年──
「大丈夫ですか? 痛みは?」
「大丈夫だ、撃たれたと言っても
肩だからね。たまにあることだ 」
「そうですか。弾は抜いてあるから
鎮痛剤、要りますか?
飲まない人も居るもので。一応聞かないと」
「いや、薬は・・・・ アレルギーでね
とても重度の。だから飲めない、」
「どの薬も合いませんか?」
「ああ、そうなってしまう」
「なら、これはどうですか?
試す価値は思うのですが。なにしろ・・」
「これは... なるほど、試作品か
先生が研究を? 先生の名前がラベルに」
「ええ、大学の時の後輩と研究を
プロの僕が見てます。体に害はありません」
「ふっ.. 分かった、もうひとつ
副作用はないのかな。軽いか重いかは別に」
「軽いもので手の震え、重いものでは
不眠症ですね、もし副作用が出たら・・」
「ああ、ここへ来るよ」
「では。」
「鴨さん、肩は?
撃たれたらしいですね。僕のせいで」
「いや違うよ。ただ。希に有ることだ
気にしなくていい それに・・・ 」
「君への招待状も見つけた、
アラン君、これを開ければ・・きっと」
「君は戻れないよ? 元の道には
それでも君風に言えば。君自身の意志で
続けたいと言ってくれるなら、嬉しいよ」
「当たり前ですよ、これは僕の意志です
貴方が繋いだ橋を僕は渡らないと...」
「じゃあ、開けてくれないか・・・」
「・・・・・はい」
アラン君への招待状
君の為にボクは色々してあげたよ、
だから、その感謝をしてほしいなぁ~
君の所に36人の天才を送ったよ
何かしてみてよ。ボクが驚く何かを
そうすれば、君を永久に連れてってあげる
じゃあねぇ~ ホントに驚かせてよ?
もし・・・ 驚かせなかったら...
メッ! だよ、 気をつけてね!!
西暦=2120───
「今日は何が起きるっかなぁ~」
「ラビィー・・・」
西暦=2113 ──
「ラビィーさん。」
「君は何を求めてる?」
「貴方は何を求めますか?」
「えへへ、何かなぁ~ 分かんない!」