時の歯車は回り始める
「それで、未來での出来事の止め方は?」
「あるよ。ただ..」
「ただ。なんですか?」
「その、普通のやり方じゃ止められない
人への影響があまりにも大きすぎて・・」
「つまりは・・・ 止められない?」
「簡単に言えばそうなってしまう」
「なら。僕はなにをしたらいいですか?」
「今から起こる出来事への適切な対処だ。
それを君にして欲しい。重要な事だ。」
なるほど。つまりは・・・
「今、出来ることはないって事ですね」
「そうなってしまうね。悪いね
君を騙すようなことをしてしまって」
「いいですよ。あ、早速。問題みたいですよ」
「どうしました? 大丈夫ですか?」
「私の目の前にいきなり何か現れて...」
と、何かに怯える様子の女性
年齢は70歳位。ずっと指を指してる
ある方向へと・・・
「鴨さん、あれが何か分かりますか?」
「あれ、だよ・・・ 私が派遣された理由は
時々、現れて 人を吸い込んでしまう」
「でも、そこのお婆さんは無事ですよ」
「確かにね。今回はなぜか安定してる
それでも。危険だけどね・・・ アラン君?」
「ここが? 不思議な世界で・・・
とても綺麗だ。この世界が危ない?」
「綺麗な華ほど棘がある。そういう事だ
長く待ってたよ。君がやって来るのを」
「アラン:ロイド」
「僕の名前だ。どこで?
いつか、会いました? 貴方に?」
「人類初のタイムマシン製造者」
「それは。未來の僕だ、今の僕じゃなく」
「それでも待っていた。君を・・・」