静寂の眠り──
「来た── ロロ、用意は?」
「完了しています」
「もう一度確認してくれ」
「了解です アラン様.」
「ああ、こっちは大丈夫だった」
「こちらも異常を確認出来ません」
「アランさん ──聴こえますか?」
「ええ、はっきりと」
「では、幸運をアランさん」
「艦長にも幸運を・・・ハハ」
「・・・・・・・あ、通信切れてた」
「アラン様.問題があります」
「どこだ?」
「コクピットの中で薬性反応があります」
「薬性・・・・・ ・・・ぁ・・・これか・・・・・」
「アラン様!」
「ロロ・・・ 薬のデータは取った・・な?」
「はい」
「瑠璃さんに送ってくれ・・・・・頼んだ・・」
「了解しました 転送を開始」
「転送先を戦闘型艦船瑠璃艦に設定」
「転送出来ます アラン様───」
「・・・・・ザザ・・・・」
「不明機からの信号を検知──繋ぎます」
「アラン君。聞こえているのか?」
「返事をしてくれ、何かあったのか?」
「一体、誰でしょう?」
「君が・・・・ロロか?」
「何故、私の名前を?」
「システムサポートAIが感情を・・か」
「何の話でしょう?」
「ふっ、未來の話だ」
「未來とは不確定かつ信憑性のない空論です」
「そうか、だが不確定だからこそ── 」
「希望は生まれることもあるだろう」
「つまり── 未來は必要だと?」
「明日の未來でさえ解らない人間には
確かに不必要かもな、しかしなるほど」
「アラン君の状態は?」
「何らかの薬を吸い段々と弱っています」
「なるほど、君だけを狙った」
「大体はわかった」
「薬はあるのでしょうか?」
「心配しなくていい・・・ さっき未來が
あると、言っただろう? そう言う事だ」
「つまり、君を狙った未來の科学者が
先ず。アラン君からそして君を回収・・・」
「と、まぁ・・ こんな感じだろう」
「それこそが疑問です なぜ私を?」
「──未來にもAIに感情はなかった」
「それと関係が?」
「あるんだろう。彼等には・・・・」
「そのせいでアラン君に言いたいことも
言えなくなった、困ったもんだよ・・・・」
「まあ・・・・ アラン君は大丈夫だ」
「その根拠は?」
「睡眠薬位なら量を増やしても変わらない
聞いてるんだろう? 瑠璃艦の諸君──」
「だから・・・・ 鴨も目を着けた
王が居る感染区域に入れるからな」
「事はそう単純じゃないってことさ
瑠璃艦の諸君は気付いてなかった様だが」
「王── 王とはなんです?」
「さあ・・・・ 視るといい 君もそこに
行く筈さ─── 瑠璃艦長、お元気で」
「待ってください──」
「ロロ、アラン君に伝えてくれ」
「待ってるよ・・・・・ってね」
「はい 青様」
「う・・・・・む・・・・・うぅ・・・・ぐっ」
「おはようございます アラン様」
「ロロ・・・・」
「はい」
「思い出した・・・・ そうか──」
「どれくらい眠った?」
「おおよそ3日です・・・」
「道理で腹が鳴る訳だ・・・・」
「帰ろうか? ロロ──」
「待ってください」
「青様から ──伝言があります」
「聞かせてくれ」
「待ってるよ・・・・ だ、そうです」
「アハハハヘハ!!」
「何かありましたか?」
「いや、帰ろうか・・・・・」
この時の僕は意味を解らず笑ったけど
今、それを知った僕が聞いても笑うだろう
それぐらい面白かった───




