覚悟と犠牲の平行線
閉じられた道が開いていく
そして。すぐに銃を構える二人は
さながら戦場の兵士だ
「おい、お前が招いたことだぞ
お前がこれ以上、もしも何かするなら」
「この手で殺してやる── 覚えとけ」
「そうだな、だが今は目の前の敵だ 」
そして 僕も銃を構える──
「戦闘を開始する」
「ここの基本的な構造は分かれ道
その分かれ道の周りに部屋がある 」
「と、なると・・・ 誰かが一人になる」
「お前だ、責任を取れ」
「僕も嫌ですよ。艦長なら喜んで
この命を捧げますよ、けど君には・・ 」
「絶対に嫌ですね」
「僕はずいぶん嫌われているんだな」
「そうだな」
「そうですね」
ガコン! すぐに二人は銃を構える
「俺が行く」
「いや、僕が行く」
銃を目標に向けながら
ゆっくりと対象に近付いていく
「頼む,外れてくれ」
「居ないか・・・・ ハァハァ 」
「極度の緊張状態を確認 確認」
「なんだ? これは・・・」
「なんですか? 煩いですね」
「なんだ・・・?」
「ハハ・・・ 緊張状態って僕のことじゃ
なかったのかな? クソッ!! 」
生物は種の発展の為に様々な方法で
子を成していく、その社会システムは
人類初の神が創ったであろう
生物の生き方を変えた偉大な構成システム
「これは── 」
「なんなんだ!!」
「酷い・・・ こんなに惨いことを」
そして── 巧く混ざり合い
種は種をまた新たな生物を産み出す
その生物の頂点は? 虫だ、
それは何故か? いろいろ有るだろう
しかし、分かりやすく言えばいい
生存能力が桁外れに高いのだと、
そう・・・ 彼らは虫である
恐ろしい程の生存能力を持った兵士だ
「子供か・・・・」
「何?」
「SF映画は観てませんか?」
「これと何の関係がある?」
「映画では人に卵を産み付けるんです」
「これがそうだと・・?」
「分かりませよ。宇宙の事なんて」
「どうするんだ? 林道、」
「僕に聞くな、僕もわからない」
「何かあるか? 君に聞いている」
「殺します」
「ふざけるな! お前は舐めすぎだ!!」
「人の命をなんだと思ってる!」
「神から与えられた魂── 」
「ババ、トゥン トゥン」
「なにやったぁぁぁ!!」
「ここのクルーがもしも感染したなら
僕はクルーを残らず殺しますよ。これが」
「僕なりの覚悟だ」
「ふざけるな! そんな言葉で人を」
「人を殺していいと思うな!!」
「殺してやる──」
そう言って、彼はハンドガンを抜いた
そして銃口はやはり僕に向けられる
死んでもいい。僕は正しい事をした
「パン────」
銃弾を放ったハンドガンは・・・・
腕を貫通していた─── 助けられた・・?
「林道──?」
「・・・・・・ッ・・・・」
「こんなやつ生かしてなんになる?」
「わからない・・・・」
「なんだ・・・・ッ!・・・」
「僕は死ぬ気はない。朝──」
「・・・・・・クソッ・・クソックソッ!!」
戦場に響いた遠吠えは遠くまで聞こえた
「ガウァ?」




