過去の人への罪悪感
私は1つの答えを求めている
数年前、
私はタイムマシンの基板を造り上げた
その時、私は飛び上がって
喜んだ訳じゃない。跪き後悔した
製造記録.32
「私は、化け物を造ってしまった。
もう戻れない。私はこれを造ろう」
製造記録.34
「私の中でなにかあったようだ
今、とても辛い。毎日が息苦しい」
製造記録63
「やっと。試作機が完成した
これで、少し羽休めが出来る ふぅ..」
この試作機は時の神クロノスから名を取り
後に暴走するであろうタイムマシンの
管制官のような仕事をさせた
製造記録.112
「過去へいく装置を今から取り付ける
これはパンドラの匣だ。成功を祈る」
製造記録.127
「今日、私は死ぬか 歴史に載るかだ
覚悟をしたつもりだが 恐いものだ」
この時、私はどれだけ祈っただろうか
失敗してほしいと、私が死ねと
この乗り物は人を傷つける
新たな後悔や過去への欺瞞が増えていく
それを分かってしまった。
だから。造りたくはなかったのだ
製造記録.156
「私は成功させた。未來や過去へ翔ぶ
乗り物を.. それは悪夢の始まりだった」
今、過去の君に謝りたい
私のせいで晴れた未來が曇っただろう
すまなかった、だが私は研究者だ
総てを失っても何かを知りたいと想う
こんな私を許してくれ。傲慢だったよ