反逆の死刑囚
「おかしい。 ここは過去の筈だ
何故、こうなってる・・・? 過去だろ」
未來、そして過去を
たった一つ繋げるのは時間だ
時間と未來と過去
この3つは繋がって、
1つの線をつくっている つまりは、
この世界は過去だけで無く
未來を変えれば過去も変わってしまう
無重力が人と人とを結ぶ様に
時間は未來と過去を結び付けた
「どういう事だ、テメェは嘘言ったのか
違うならそう言ってみろ! どうなんだ」
「分からない。・・僕は何をした?」
「お前が何をしたかか? 言ってやる
お前はな、希望を絶望に変えたんだよ」
「待ってくれ、本当にこんな世界じゃ
なかった・・・、おかしいんだよ!」
「可笑しい? 可笑しいのはお前の
頭だろ? 違うか? お前はなっ!」
「兄貴、やめろよ...」
「でもなっ!」
「黙ってくださいっ」
「貴方宛の通信です」
「僕宛の? 誰からか分からないか..」
「ええ、分かりません ですが・・
緊急の要件だと言っています。」
「それにです。この状況で生き残り
かつ通信まで有ると言う事は・・・ 」
「こうなると知っていた人物か、
成る程、じゃあ情報を抜き取れと?」
「はい。我々はこの状況の理解を
まだ出来ていません。情報が必要です」
「通信はどうやって?」
「このボタンを押して下さい」
「艦長は?」
「通信をオープンにしています
貴方の言葉と彼の言葉を聴いています」
「彼? 彼・・・か」
カチッ・・・ という音で
映像は流れ始める・・・・
「やっと、繋がったよ・・・
おはよう終末のキャラバン隊の諸君」
「失礼ですが... 貴方は?」
「俺? 名前か・・・
それとも俺自身を知りたいのか?」
「・・・・・そうだな、青と呼んでくれ」
「では。青さん・・・ どうして?」
「何に対してかな? それによって、
答えは変わってしまうからね、さあ」
「この状況です。何故、燃えてる?」
「君のせいだ」
「生き残りは私だけ、あぁ 最も・・
生き残りと言うのも可笑しな話だが」
「僕のせい?」
「あぁ、そうだ・・・ 言わなかったか
確か── 星が落ちるとか・・・・ 」
「まさか、でも僕は何かに阻まれて」
「時間が狂った。それは知っている
だが、因果なもので君が選ぶ両方は」
「どの道、選んだ方に影響する」
「そうか、失敗する実験だ」
「そう。その通りだが・・・・」
「一部、違う・・・ そこが問題だ。
落ちたのが星ではなく月だった... 」
「そのお陰で俺は状況が安定しない
それに。月には知り合いも居た─ 」
「今は亡き。その復讐ではないが
フェアにいきたい、そう考えた時」
「困ったのは・・・ 誰がやるかだ
人は? みんな死んでしまったよ」
「だから、エイリアンだよ
だが、少し違うのは実動部隊で在る事」
「エリートなんだよ、君達と同じで
彼らは── ゛デフローダー゛ 」
「戦場の申し子だ、抗ってみせろ
君と君達を見てる。魅せてくれ 」
「SFの輝きを」
「生き残る事を期待している」
「通信、切れました」
「どういう事です。艦長?」
「林道さん。落ち着いてください」
「艦長、先ずは艦を封鎖しましょう」
「そうですね。全艦封鎖態勢」
「いや、待て・・・・
瑠璃、レーダーを見てみろ」
「もう居るぞ、何匹か」
「ですが。封鎖します」
「彼らを見棄てるつもりですか?」
「いや、違いますよね? 艦長、
部分的に開けていく、そうすれば・・」
「救い、出会わない確率が高まる」
「瑠璃姉さん、レーダーから消えた
アイツらレーダーに気付いたんだ 」
「通気孔ですよ。レーダーを反射する」
「作戦司令室に通気孔は繋がってますか
艦長、ここに来る可能性がある 」
「いえ、繋がっていません」
「なら第一関門は突破だ、
光希さん。レーダーは朝さんに」
「何?」
「SF映画、見たことありますよね?」
「有るよ、大体・・ ないほうが」
「有るんですね、なら・・・
通気孔は定番で、もう一つの定番は」
「エイリアンは火に弱い」
「エイリアンは火に弱い」
「通気孔を燃やしましょう」
「ダメだ、万一の時の武器が在る」
「三奈木さん。これはサバイバルゲーム」
「数が多い方が勝ってしまう」
「何処へ?」
「艦長、朝さんと林道さん貸して下さい」
「ええ、良いですよ」
「待ってください。艦長!!」
「そうだ、瑠璃・・・ コイツとは
絶対にやらないぞ、コイツとだけは」
「これは艦長命令です。
これに逆らう事は国家反逆罪です」
「私はクルーを罪人にはしたくない」
「瑠璃・・・」
「艦長・・・」
「あぁ。そうだ! 光希さん」
「今度は何?」
「レーダーで位置を確認し続けて
それと、艦長・・・ レーダーを拡大、」
「そうです・・・ 画面3つに分けて
画面1つに3人態勢で、後はお好きに」
「分かりました。それでは──」
「帰還をお待ちしています」




