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タイムマシン殺人喜  作者: トムネコ
26/41

─信頼の強さ─



「緊急入電、緊急入電、」


「また、ですか・・・」



「瑠璃クン、又の異常事態だ」


「今回は撤退する事をお奨めする」


「この艦は撤退はしません」


「何も君やクルー達に言ったのではない

これは、基地の民間人の為の言葉だ 」


「それは・・・」


「決断が出来ないのなら、今・・・

私が決める。艦に民間人を乗せて

今、逃げれば 被害は抑えられる」


「分かりました」


「君や私の決断に幸福を祈る」


「では、失礼する」



「皆さんも聞いていた通りです。

先程よりも多数のマザーシップ及び

UFOが確認されました。この艦は 」


「撤退します・・・」


「ですが瑠璃艦長、問題があります

彼が一直線に向かって来るとして──

民間人が逃げる時間がありません 」


「はい そうでしょう

ですが、出来る事はあります」


「例えば、どんな事です。 艦長」


「何時に無く真面目ですね 林道さん」


「艦長、作戦は? 犠牲がない

そして、逃げる先は? 艦長、」


「考えてあります」


「先ず、隊長方には隊長機で出撃

そして、前線に線を敷きます・・・

それを越えられる、もしくは・・ 」


「民間人の避難が完了直後

我々は2128年へと撤退します」


「撤退完了コードはメビウスです」


「分かりました 瑠璃艦長」


「了解です。艦長」


「ひとつ良いかな?」


「なんでしょう。アランさん」


「僕が行けばいいんじゃないか?」


「いえ、貴方は艦に残ってもらいます」


「どうして、何か理由が有るのか?」


「貴方は唯一 ──2128年への

タイムスポットです。貴方が死ねば

我々には逃げ延びる場所が在りません」


「・・・・うーん」


「安心してください」


「え」


「貴方はまだ、彼らの強さを知らない

だから、安心出来ないのでしょう? 」


「まぁ・・・ 言いたいことは」


「そんな事でしょうね」


「ですが、彼らはエリートです

並みの訓練ではなれない隊長ですよ

その強さは理解しています。安心を」


「彼らはこの数百年を生き抜いた

猛者なのです。そう簡単には死なない」


「なるほど、凄く信頼してるんですね」


「でないと戦場には行かせません」


「そこまで言われたら信じますよ」 


「───彼らをね」




信頼と言う言葉に意味があるなら


きっと、その意味はこの瞬間を


例えているのだろう・・・


人の信頼と繋がりを──




「兄さん、ねぇ・・・てばっ!」


「光希、どうした?」


「俺、信じられないよ・・・・」


「アア、正直に言うと俺もだ・・」


「だって、あの鴨さんがなんて──」


「想像出来ないよな、でもあの人には

俺らが想像する姿があるから辛かった

かも知れないよな? 光希はどう思う?」


「分からない けど、ムカつくけど・・・

アイツの言った向き合ったてのは本当で

それに今、冷静になって正しいと想うんだ」


「俺も、そう想う・・・・」


「兄さん・・・ 戻ろう」


「そうだな、グダグダ考えても・・

あの人は戻らない。なら背中を追うだけだ

少しでもあの人に近づける様にな、光希」


「そうだね、俺達は生きてる・・・

なら、必死で生きてる意味を捕まえないと」


「これは約束だ、俺と光希・・ 二人だけの」


「うん、兄貴」







「兄さん・・ 光希・・ よかった...

私も、私も頑張るから・・・ 泣かないから」


「ずっと、兄と弟で居てね...」





約束は人を変えていく・・・


愛と共に幸せを連れて──





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