造られた意味や想い
SF-25,SF-Z30,SF-F20,SF-2N
この─ 4機には共通点がある
それぞれが隊長機で、ある事だ
「三奈木、光希、朝、林道、
この4名は直に発進してください」
「わかったよ~ 瑠璃姉さん」
「艦長、私は死にま───」
「瑠璃、お前も気を付けろ
前にあんな事があったんだ・・・」
「艦長、出撃します」
「皆さん、生きて帰って下さい」
「「「はい、艦長」」」
瑠璃艦 格納庫
「おい、兄ちゃん」
「はい?」
「それ、触っちゃだめだぞ」
「この機体ですか?」
「ああ、ご立派な名前が付いてる癖に
誰も乗れないんだと、変な話だろ?」
「名前、聞いてもいいですか?」
〈 POSSIBILITE 〉
「可能性・・・だったよね?
アルさん、そうだよね 違う?」
「いや、違わんよ
それが思い出せんかっただけだ」
「でも、アルさんが造ったんだよね」
「そうだ・・・ 造ったのはな、
だが、これは設計図を書いた奴が
知りたいな、俺には書けんぞ これは」
「え、アルさん・・・ もしかして
知らないの? 設計図書いた人、」
「なんだぁ お前は知ってるのか?」
「知ってるよ、鴨さんが書いた」
「なるほど、アイツか・・・」
「艦内呼び出し、艦内呼び出し、」
「なんじゃあ?」
「君、だよね?」
「そうかも知れないですね」
「いや、君の名前・・ 呼んでたよ」
「なんで、知ってるんです?」
「何を?」
「僕の名前って──」
「・・・・さぁ───」
「あ、こんな所に居た・・・
何、アンタ・・ ホントに死にたい?」
「バレちゃったか・・ アハハ──」
「それ、触っちゃ──」
「あ、ゴメン・・・・」
「・・・アンタ 1回、死ねぇぇぇ」
「そこまで、佳子ちゃん・・・」
「観てごらん──」
「眠っていた鳥が起きたんだよ」
「そ・・・ん・・な・・」
「・・・君はどうしたい?」
「ここで待ってるだけは癪ですね」
「なら 羽ばたくといい── 」
「そう・・ させて貰いますよ」
僕はそう言って、はじめて
これに乗ったのを覚えている
何の意味が在るかも知らず・・・
「これは・・・」
「画面をタップしてください」
「君は?」
「搭乗者管理サポートシステム」
〈 TIMO 〉
「そうお呼びください」
「分かった、ならTIMO
画面をタップすべきか? それとも」
「これは貴方へのメッセージです
貴方への心理的負荷を確認出来ます」
「・・・・誰からだ?」
「分かりません・・・・」
「分からない? そうか・・・」
「なら、起動しろ」
「はい。分かりました」
「メッセージを起動します」
やぁ、君がここに辿り着いた
喜ぶべきか、それとも悲しむべきか
まだ、私には・・ その答えを出せない
しかし、君がここに辿り着いた事は
変えられない事実だと思う
だから私は話を聞いて欲しかった
これを意味や理由・・・ 全てを─
君には知っておいて欲しい
そして君が、その全てを知って
なお・・・ これに乗るのなら
私は君を止めてはあげられないだろう
「鴨さん・・・」
まず、これを造った理由だが・・
君も。もう知ってるね?
エイリアンだ、彼等と戦っていた
正確には── 未来の我々だ
エイリアンに対抗する為に造った
そして──
これを造った意味だが・・・
単純な事なんだよ。
エイリアンは我々に苦しさを
理解して欲しいらしい
だから、辛さを共有するため
我々を攻撃している── そうだ
同じだよ、我々も彼等も
見た目は違えど想いは同じだ
彼等に取っては地球は──
息の詰まった世界だ
苦しい、死にたくない、夢が・・
そんな彼等に可能性──
つまり意味を持たせる為にも
これは産まれた。
どうかな? これを聞いて、
まだ・・・ 戦いたいと思うか?
「戦いたいと思います」
戦いたいと思います・・・
何故か、君の声が聴こえるよ・・
君に 時の祝福を・・
アラン君──
「メッセージを終了します」
「終わりか・・・」
「アラン様の心的ストレスを確認」
「そうだな、それに名前──
もう覚えてくれたのか? 賢いな」
「意味が分かりません──」
「そこは機械か・・・・」
「機体名称を教えてください」
「いきなりだな、そうだな── 」
〈 SF-A0 〉
「アラン:ロイド 出撃する」




