廻り逢う人と人
「鴨さん 持ってきましたよ」
「これが、人類の希望です」
「何が起こった、これが希望か?」
「その筈・・・なんです! でも、
僕には! 僕には使えない!!」
「アラン君。落ち着いて いいかい?
これは何だ? どういった物だ?」
「あらゆる可能性が詰まった匣とだけ
聞きました。使い方は回すだけ..」
「なら、こんなのはどうかな・・?
みんな来てくれ、一緒に世界を救おう」
「彼らは天才達だ、アラン君」
「はい。それは知ってます」
「彼らは必然的に人より多くの可能性が
ある。つまりは・・ 我々で匣に触れれば」
「可能性の限界値が広まり、世界を
いや、こう言おう 人類を救えると」
「それなら早く触れないと
もう時間がないですよ。触れて!」
千星万物──時は来たれり
「・・・・鴨さん、何が!?」
「あれだ、対空破壊兵器
いきなり現れた、あれが希望だよ」
「やった.. やったんだ...」
「よくやった 君は英雄だよ
アラン君、私から君に尽きない称賛を」
「はい! ・・・・・・・っ・・
・・・な、・・・・・・嘘だ、そんな...」
「隕石・・・・?」
未來では─
「一体、何をやったんだ!」
「博士・・・ 博士、
貴方も観ていた筈です。違いますか」
「観ていたよ 彗星が落ちるのを
これはだろう? 攻撃か? これが..」
「ええ、私は彗星を落とした
まぁ奇跡的に人的被害は有りませんでした」
「なら、あれは何だ!?
隕石までもが君の攻撃か? 答えろ!」
「博士、落ち着いてください
・・私はあの彗星以降、装置に触れてない」
「ならどうしてだ 隕石など、」
「考えられることは・・・
人類が耐えられるかを試している」
「それなら我々も何かしなくては
過去に何か出来ることをしなくては」
「博士、私がさせると思いますか?」
「するさ、君は私の信頼を失ってる
君は信頼を確固足るものにしたい筈だ」
「成る程、私に手伝わせる代わりに
報酬は信頼ですか.. ・・しかし 」
「過去にそれほどの価値が?
信頼の価値は高いですよ、なのに・・」
「過去に私のせいで気付いた人が居る
充分だ、これは償いだ彼等への・・・」
「道理で。彗星を落とした時─
貴方が怒った理由が解らなかった」
「分かったのなら手伝ってくれ」
「何をするか分かりませんから」
「ヘリを呼んでくれ」
「ヘリなら貴方も持っている筈では?」
「あれでは遅すぎて間に合わない
もっと速いのが今すぐ欲しい。どうだ」
「報酬は信頼でしょう?
いいでしょう、ヘリ位安いものだ・・」
一方では──
「あれも対空破壊兵器でどうにか
ならないか? まぁ答えは分かってるが」
「ええ、そうですね・・・
もし呼べたとして、隕石の破片が
落ちてくるだけですよ。確実にきっと」
「おっと、今度は何かな・・・?」
「鴨さん。・・・・タイムマシンです」
「待たせた。これから君たちと──」
「未来を救わせてもらう」




