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タイムマシン殺人喜  作者: トムネコ
12/41

花火の夜



「私、今日死ぬんですよね?」






1時間程前



「また、招待状です」


「アラン君。開けてみてくれ」





   ボクからの招待状



アランくん? 読んでくれてるかな?


また ボクの招待状だよ

これからはルールを設けるよ


・ ルール1

これからはアラン君と誰かでタッグを

組んでもらうよ


・ ルール2

これはみんなへの罰だよ

君たちを一人一人殺していくことになったんだ




「・・それで、終わりかい?」


「続きは書いてません」




一瞬にして場がざわめきに包まれる


当たり前だ、安易にいつか死ぬと言ってる


死は予感できないからこそ──

ラビィーという男はそれを知ってる


ただ。今、たったいま


考えなければならないのは


その時に誰を殺すか、

今、我々には決断が迫られていた




「皆、取り敢えず落ち着こう

焦っても。考えてみろ? 何も変わらない」



「鴨さん、考えてます?」


「何を・・・」


「・・誰を殺すか」


「・・・・・・・ 君には決めさせないよ」


「その・・ ん、・・ごめんなさい

鴨さんにこんな役目を背負わせて」


「んっ・・ いいんだ。君も君で

戦ってる。私は君のサポート位しないとな」




決断というものは


時として過ちとして反ってくる




「いえ、死なせませんよ」


「分かってるんです。死んでしまうこと

だから、せめていい日にしたいです」


「なら・・ 手伝ってくれませんか?

僕、造っている物があって。それを」


「じゃ、じゃあ・・・ 」


「手伝ってくれますか?」


「はい」




時刻、9時17分



「そう、ここにはめ込んででください

あってますよ。そうです、合ってますよ」


「楽しいですね! 本当に面白いですよ

はい。でも、これはなにを造って? 」


「僕が必要な物です。絶対にないとダメ

そんな物です。これだけは完成させないと」


「何のためにこれを?」


「会いたい人が居て。その人に

会わせてくれる機械です。」


「そうですか・・・ ごめんなさい

私、失礼でしたよね? 本当に・・ 」


「いや、いいんですよ

貴女に話せてスッキリしましたよ」


「あ、結構いい時間ですよ

お昼食べに行きませんか? 美味しいとこ」


「そう・・ ですね。 行きましょう」





「結構混んでますね、いい店ですよ」


「中華料理・・・・・」


「ダメでしたか。結構、女の人でも

好きな人が居ると聞いてたから・・ 」


「違いますよ。私、食べたことないです」


「中華料理を? なら食べたほうが

いいですよ。入りましょう・・ ほら?」


「・・・・・・・・」




「うわぁ~ これは? こっちは!!

なにを食べようかな。どれがいいかな?」


「え、ああ・・ すいません!!」


「はい。どうしましたか?」


「彼女が何を食べるか困ってて

何が良いですかね。僕も好みを知らなくて」


「当店のオススメでは・・・ 」



「それで・・・ 絢佳さんでしたよね」


「はい。 麻鈴絢佳です」


「なにを頼んだんですか?」


「・・・・色々です!!」



「お待たせしました。」



ほ、本当に・・・


餃子に炒飯、ラーメンに天津飯

更にデザートをゴマ団子に杏仁豆腐



「・・こんなに食べれますか?」


「大丈夫だと思います・・」



「お会計ですね、5736円になります」


「これでいいですか?」


「はい。丁度頂きました

また、来てくださいね。彼女さんと」


「え? ああ・・ はい。」




「もう・・・ お別れですかね?」


「忘れてませんか?」


「な、なにを・・・・」


「絢佳さん似合うと思って・・・

買ってたんです。どうですか?」


「浴衣?」


「安物ですけど、柄が良かったから」


「・・・うっ・・・・っ・・・」


「絢佳さん、どうしました?」



「私、う・・嬉しいです・・・・」


「良かった。でも まだです」


「ま、まだ・・・? 」


「花火を見に行きませんか・・」


「はい・・・・」




「綺麗ですよね。心が洗われる」


「わ、わ、わたしは?」


「大丈夫、とても綺麗ですよ」


「あれが、最後の花火です」


「あ、あの・・・・」


「なんですか?」


「今日はありがとうっ・・・」


「絢佳さん。また会いましょうね」


「・・っ・・・・ うん! 」




その日、最後の花火が上がった


彼女の笑顔と供に夢は覚めた


覚えているのは──


ただ、彼女が笑っていたこと・・








悩める天才たち

  ──残り 30人

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