目に見えるもの見えないもの、消えてしまった消えないもの
僕は産まれつき変わっていたどのように変わっていたかと言うと、上手く表すことは出来ないけど、間違えてもいいと言うなら僕の持っている言葉で表すと、見える物体が見えないで、見えない物体が見える。勿論全部見えないわけではないよ
例えば君の目の前にはテーブルがあって、上には水の入ったコップがあるとする。
それを僕の目で見るとテーブルとコップは分かるけど注がれている水は見えない。
それだけじゃないんだ、君にはきっとお父さんやお母さんがいる。
僕には、お父さんやお母さんは居ない、代わりに怖い化け物のような獣が見える。
それはとっても怖い。見た事は無いけど皆で言うお化けのような存在だと思う。
僕はお化けは怖くないと思うけど。
その化け物とは細く今にも切れそうだけもなかなか切れない線の様な糸で結ばっている。
遠くで物音がした、もうすぐ来るよ、ほら、足音が近くなってきた。
「!、※!△!」
聞こえないよ。
聞きたくないよ。
僕は知らないよ。
寒いよ。
痛いよ。
獣が手を上げたよ。
ほら宙に手らしい物が浮いている、これが当たるととても痛いんだ、勿論、避けるともっと痛いことが待ってるけど
暫くじっとしてればいいんだ。
痛みからじっと耐えて、我慢するんだ、我慢するんだ我慢だ我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢
あれ?そろそろ終わるのかな?
獣がぜぇぜぇって息を荒らげてるや近くには水たまりが出来てるし、あれ?家に穴空いてたっけ…その前に今日雨だっけ…
まぁ、いいや。
体のあっちこっちが痛い。
小さな足音が聞こえる。
これの音は安心する
「大丈夫?」
「うん、大丈夫、花は大丈夫?」
「私は大丈夫」
僕の妹だ
ずっと前にあの小さな夏に自殺した僕のたった一人の妹だ小さな体同士で、未熟なままで家を飛び出した。
懐かしい記憶だ、
あの時についた傷は今も消えないし、ずっと前に優しくしてもらったんだと思うけどそんな記憶は消えてしまった。もう元には戻りやしないあの小さな夏に全てを置き去りにしてしまったかの様に僕は今日も見えないものを見る
小さな短編です。
読み切りタイプで数分で読める物をこれから作っていこうと思います。