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神様の眷族と二人暮らし  作者: 春三
2/7

強制的

 俺は、部屋の扉を開けたまま固まった。

 なぜ、俺の部屋にケモミミの女の子が居るのか。

 なぜ、怒鳴られたのか。いや、その前に、怒るのは、俺の方だろう、不法侵入じゃないか!

 声を挙げようとした時、ケモミミが手を前に翳した。すると、声が出ない、正確に言えば、小さなかすれ声しか出ない。

「お……ま……えは……」

『黙って!今から説明するから、そこに座って、』ケモミミの、指さす所に座らされた。

『今日は、あんた、いえ、渡に頼み事があって来たの。私は、神様の眷族、狐のヨーコ。』

 ケモミミは、話しながら、俺に翳していた手を降ろした。何か、拘束が解けた気がした。

「なぜ、俺なんだ?」

『渡は欲深く怠惰、けど、毎日神社をお参りしてるわ。だから、神様から、渡に手伝ってもらえって言われたの。言って置くけど、断れないわよ、

 渡は既に、私の神気を浴びたから。』

 さっきから、反抗する力強いが、失せてるのも、

 神気の影響なのか…抵抗しても無駄だ、俺は、

 力なく承諾した。


『それじゃ、渡、今日からよろしく。あと、私もここに住むから。』

「えっ!ここに住むの?」

『あたり前でしょ、神様の言葉を、渡に伝えるには、私が側にいた方が、都合良いでしょ。』

「でも、一部屋しかないんだよ?良いの?」

『何考えてるか、創造つくけど、渡が考えてるような事は、絶対起きないから、安心して良いわ。』本当に大丈夫かな、一つ屋根の下で、

 男と女が暮らすのに、絶対などあるか?

『渡、心の声が漏れてるわよ、私の神気に触れた渡は、私をどうこう出来ないから、安心して。』

 なんか少しがっかり。

『実体化すると、お腹が空くわね、渡、おいなりさん買ってきて、急いでね。』


 神気には逆らえないのか、俺は、コンビニに走った。




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