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それだけは、嫌  作者: かもめ
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親の不倫は子供を犠牲にする

とにかく感想欲しいです。

 アタシは公園前バス停をおりるが、足が鉛のように重い、顔なんか線を引いたかのように暗かったし。

「腰痛った~、うーしんど~、ローファーってかかと硬ったいから腰にくるのよね」

 もう六月も半ば過ぎだというのにどういったわけなのか、寒気を感じる。

「っていうか腰重いし、まあかえってよかったんだけどさぁ~、つうかなんか寒……」

 学校には生理痛ということで早退してきたが、実際には最近彼氏と初めてやった為だとメイ自身は思っていた。メイにとって男というものは不思議で、魅力にあふれている存在だった、この日までは。

「?」

 サングラスと大きな白いマスクで顔を隠したスーツ姿が、メイの自宅の前で佇んでいるのを帰宅してきたあたしが見つけた。

 明らか怪しいその男、何かポストに手を出したり引っ込めたり、何かをちゅうちょして、迷っている様子だ。

「あのーどちら様ですか」

 声をかけられてスーツ姿はびっくりしたようで、咄嗟に振り向き、襟足を隠すようにして小走りに去ってしまった。

「薄気味悪いなあ」

 そうつぶやいてスーツの後姿をぼんやりとながめていたけど、ふと我に返り何気なくポストを開けると、一枚のはがきが入っていた。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

神鳥谷〔ひととのや〕奥様にお知らせしたいことがあります

旦那様は不倫をしています

女の名前は中島由貴

この女はマルナカ商事に勤め、ご主人様とは取引先の関係になります

間違いなく肉体関係にあります

このような告発文を書いたのは、奥様に家庭を大事に思って欲しいからです

旦那様はきっと寂しがられていることと思います

どうぞ旦那様を責めなどしないで下さい

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


 内容をみた神鳥谷メイは最初意味が理解できなかった、よく晴天の霹靂などといわれるが、実際そのようなことが起こってみると、思考停止してしまうのらしい、人間って。

「はぁ? 意味わかんないんですけど、うちの親父が不倫、っていうかこの怪文書きもっ」

 つぶやき首をひねり、メイはその手紙を無造作にカバンに突っ込み家に入った。


感想くれー

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