表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

ショタコンババアの話はわかりづらい

六時に投稿したいなぁ

「無茶苦茶長いからすごく端折るぞ?」


 そう言って、八千代ばあちゃんは僕を膝の上に乗せ、抱きながら耳元で話を初めた。





 なんで?



 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★



 むかしむかし

 まだ龍の帝国がまだなかったころのお話。

 一人のレジェンド級冒険者が未開地攻略に当たっていた。

 名を立花忠勝といった。


 ある日のこと。


 忠勝はいつものように探索に励んでいる中で古代遺跡を見つけたそうな。


 その古代遺跡には多数の罠があったが忠勝はそれをものともせず最奥へとたどり着いた。


 そこには、一つの卵があった。




 五年たった。卵は孵化し、雌の龍が生まれていた。

 龍はまだ幼く、忠勝の後をただただ追いかけ、まるで忠勝の娘であるかのようであった。


 さらに六年立ち、悲劇が起きた。


 魔王の出現。

 魔王の実力は忠勝と同等であった。

 結果、魔王の撃退は成った。

 只、龍は連れ去られてしまった。


 忠勝は龍を探し求めた。


 山ほど大きい巨人、鬼の国、魔人との戦い、それらを経て忠勝はついに魔王と再び合間見えた。


 ただ一点、前の戦いと違うのは、龍が魔王と共闘することだった。


 忠勝は決して龍を傷つけることは無かった。

 龍が殺そうと喰ってかかってきたとて忠勝はそれを避けるのみであった。

 九十八日目、ついに龍は疲れはて倒れた。

 その二日後、忠勝は魔王を討ち取った。


 魔王に勝ち得た忠勝の前に神が現れた。


「何を望むか」

 問われた忠勝は

「ただ一つ、龍と永遠に共にいたい」

 と答えた。


 二人は結ばれ、やがて子が生まれた。



 名をガリアス。


 初代龍帝国皇帝ガリアスその人であった。



 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★


「とまぁこんな感じじゃ」

「うーん」

「「「わかんねぇよババア、てかまず聞こえにくい」」」

「ぶっ殺すぞ貴様ら」


 うーん……話に魅力を感じない……。


『事実とは違うが、無理矢理圧縮するとそうだ。全八巻だから仕方なかろうよ』


 ふーん。


「事実とは違うてか?」

『うむ。詳しくは語れぬが実はガリアスは次男坊だ』

「……誠か?」


 次男坊だからってそんなに驚くもんなだろうか……。


『いやぁ、ガリアスはグレて大変だった』

「なーご、なーご」


 ジャンヌさん……今気付いたけど龍帝国の祖が今や猫なのか……。


「ガリアス陛下が……?」

『まだ生きているだろうし、行って直接聞くのもいいんじゃないか?』

「確かに、ご崩御なされたとは聞いておらんが……」

『ならば、行こう』

「なーご」

「いってらっしゃーい」

「いや、普通に考えて小蓮も一緒じゃろ……」


 めんどくさい、引きこもっていたい。


『修行の旅だ』

「妾も行こう」


 えー、八千代ばあちゃんもくんのー?


「露骨に嫌な顔をするな、龍の血を作り出せるのはなかなか珍しいんじゃぞ?」

『パワーレベリングだ』

「えー、やる気が……」


 そもそも、あんまり強さとかは勘弁願いたい。筋肉いらない。


「未開地に行くと言っていたではないか、あれは嘘だったのか?」

「こんな早く行く予定じゃなかったよ」


 同年代で一番遅く出ていく予定だったのに。

 一番遅いのに一番早く未開地で僕最強。

 みたいな?


『とりあえず、刀をやろう』


 そう言って……いや、そう立札に書いてくまはどこからとも無く刀とかいうものを取り出した。


「綺麗……」


 少し反った曲線はとても綺麗だと僕に思わせた、真っ黒な一切の装飾のない鞘完成された美を思わせた。

 そして柄の花と龍の紋はそれ単体でとても美しく、紋以外が全て黒で染められていても、あらゆる装飾よりも美しかった。


 思わず生唾を飲む。


「抜いてもいい?」

『構わん』


 シュリ、と音を鳴らす刀身は有無を言わさぬ美しさだった。

 最早、語ることはないと思う。


「くま」


 なんだ?と言いたそうな目でこちらを見るくま、少し残念そうな八千代ばあちゃん。


「僕は刀を万集するよ、その為にどこまでも強くなる」


『相分かった、その為の技術は惜しまず教えよう』


「小蓮」

「なに?ばあちゃん」

「刀は気に行ったか?」

「うん!」


 ばあちゃんは撫でる代わりに僕の頭に顎をぐりぐりする。

 ちなみにばあちゃんはばあちゃんではない。

 頓智でもなんでもなく、ただ年が行っているだけで、抜群のプロポーションを1500年以上は維持し続けている。


 つまり、僕は大人のお姉さんに可愛がられてる状態なのだ。


 僕は可愛い物好きだがホモではない。


 当然、このような状態になれば僕の幼き龍もイキり立つのだ。


「小蓮はかわいいのぉ、初だのぉ」

「〜!」


 ショタコン(?)レジェンド級冒険者とくまのぬいぐるみと白猫と僕。




 この面子大丈夫なんだろうか?










「なぁ、エルビス」

「なんだ?」

「いつものことだけどさ」

「まぁ、一応家の一階だからな、ここ」

「それな、ダリン、諦めろって」

「でも流石になぁ」

「ああ」

「やっぱり?」

「「「公衆の面前でショタを愛でて恍惚な表情を浮かべるババアはやばいわ」」」

ばあちゃんと読んでいますが小蓮の初恋は八千代さんです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ