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私が母親
母親が苦手だった。
苦手というよりも、合わないなと感じていた。
器用になんでもこなす母親。
「こういうときは、こうするんだよ。」
そういうことを、良く聞かされていた。
でも、真似をするのはいつも母親のしていたことだった。
「母親にできるなら、私にもできる。」
そんな風に考えて、無茶をしていた。
例えば、髪の毛をちょこっと自分で染めること。
イギリスで、急にやってみたくなり、
結果、バスタブを汚して、すごい金額を請求されそうになった。
でも、見逃してもらえた。
こういうところが、大好きなイギリス。
イギリスも母親みたいなもんだった。
良く面倒を見てもらった。
レジで、買わないものを返したりするのが癖になっちゃって、
自分で置きに行けばいいのに、それができなかった。
パパの仕事で来ているのに、私がたくさん迷惑をかけていた。
今は、落ち着いている。
そして、母親のことも、母親の弱さも理解できるようになってきた。
娘が母親に似ている気がしている。
とてもかわいい。
私はまた娘の真似を始めている。




