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最終話 スマホと学ぶ異世界の見方、生き方、戦い方


 あの日以降、王女たちは二度と姿を見せていない。俺はそれからもウィークリアに滞在し、ギルドで依頼をこなしていたが、ヨハンさんにある打診を受けた。


 ファクトリアスに来ないか――、と。そもそもヨハンさんたちがサルティナにいたのも長期休暇を利用しての事だったようで、そろそろ本国に帰るらしい。


 確かに大人しくなったとはいえ、ウィークリアはサルティナの領内だ。しかも城と一番近い街だ。ヨハンさんが去った後も、ここにずっといるのは良くないかもしれない。

 新しい街、新しい国ってのも正直、気になる。なので二つ返事でその好意に甘えることにした。


「今までお世話になりました」


 俺は宿の人に部屋の鍵を返す。


「はいよ。裏庭でパンパン賑やかにやってたのが懐かしいねぇ。またいつでも来ておくれよ」

「はい。その時は」


 外に出た俺は空を見上げる。晴天がどこまでも広がっていた。

 この空の下にはどんな街があるのだろう。

 どんな人がいるのだろう。


 最初、召喚された時はそんな事を考える余裕なんてなかった。地球に帰りたかった。でもリアと出会い、その見方が変わった。嘆いてるだけじゃ変わらない。だから変わろうとした。

 そしてリアを守るために戦い方を探した。諦め、受け入れてるばかりじゃ大切な人を守れない。だから変わろうとした。

 

 今後の目標は特に何もないけれど。これからは、もっと楽しいことをを考えて生きてみよう。


『ご主人、早く早く! もうみんな待ってるよ!』


 この愛らしい大事な仲間と共に。信頼できる人たちと共に。


「ああ。行こう、新しい大地へ!」


 俺とリアの冒険は、ようやく始まったのだから。




 ―THE END――


ご愛読ありがとうございました

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