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三 舞踏会の中止


 晩餐会も終わり、舞踏会になるのに貴族の男性達がいない? 


「ハモンド! ハモンド!」


「はい、アリエ様、ご用でしょうか?」


「違うの、如何して貴族の男性達がいないの?」


「実はクライス卿と同じでシーランの舞踊を見に出掛けているそうです」


「婿候補の二人もそうですか?」


「はい、そうです。ですから今日の舞踏会は中止にした方が宜しいかと?」

困った顔をしてハモンドは答えた。


「分かったわ。それで朝に依頼した件は手配が出来ました?」


「はい、朝から二人派遣しましたが、シシイノ族の首領の娘のシーランを

連れてくるのは無理です」


「どうしてです?」


「王様の命令です」


「何故、お父様に話したの?」


「部族の首領の娘のことで国政に関わる事なので報告しなければなりません」


「そんなに大きな部族ではなさそうですが? 国政に影響するのですか?」


「小さいけど影響します。我が国の西にあるシイド王国はご存知ですか?」


「知っているわ、私達の国より大きく海に少し面していて、

お父様とそこの国王は仲が悪いと」


「そうです。シイド王国との国境の廻りで暮しているのがシシイノ族で両方

の国に跨っていて、シーランの父の首領の機嫌を損なうのは国政上不味いのです」


「でも、一度会って見たいの! 私より美しいと言われる娘に」


「アリエ様、まずは派遣した者が返って来て報告を受けてからでも

良いと思います」


「何時、戻って来るのですか?」


「600K程離れていますので、馬を飛ばしても15日ほど掛かります」

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