表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

文字を覚えましょう

チョロチョロって書いてる感じですね。

あれから3ヶ月、九官鳥のように

「あれなに?これなに?」と聞いて回ったが家族は嫌な顔すら見せない。

喜んであれこれ教えてくれる。


お陰で


“エルフ語レベル1を習得しました。“


とアナウンスさんのお墨付きまで頂いたし。

が、理解できるようになるとそれはそれで暇になる。

そこで、

「ママ、もじおぼえたい。」


と上目遣いでお願いしました。


「わ、わかったわ。ちょっと待っててね…すぐに帰るから」


パタンとドアが締まると、絶叫が鳴り響く。


「うちの子かわいすぎやろー」とか言ってた気がするが気にしない。いつものことである。


再びドアが響くと取り繕った笑顔で


「も、もじのお勉強ね。書いていくから少しづつ覚えるのよ。まだ一歳にもならないんだからね。」


ね。の部分でウィンク要らないよ母さん。


とりあえず、土の床に下ろされ一文字づつ書かれては撥音の繰り返し。


文字の数は50文字日本語と変わらないが何故か鏡文字のように書かれてる。


日本語と同じならよかったのにと思いつつ文字練習する。

日に日に覚えながら、七日語には文字をマスターしていた。

時々間違えることはある。気を抜くと日本語書いちゃうから。

いつものかまってくる兄妹だが6日後位から姉の方はプルプル震えながら、

「このままではあねのたちばが…」

なんてこといって横で文字を練習し始めたのだが、7日語には追い抜いていたらしく。


「リズはかしこい…あねなのに…おしえられない」


「ねーねえらい。いっしょにべんきょうする!」


そういうと


「そうだね。いっしょにべんきょうできるよね。」

とパアッっと明るくなった。


実にちょろい姉である。


兄の方はというと賢い人である。

母がうろ覚えになってきた知識の間違いを但し、今現在先生の座に君臨中。


学校で使う黒書板(黒板の小さいタイプのもの)に午前中の暇が潰せるような問題を書いて持ってくる。


兄の部屋に、母に連れられ入ったときがあったがニヤニヤしながら「俺の嫁のため…」パタン。


「リズちゃん…何も見なかったわね…」


「あい…」


という訳で無かったことにした。

あれはないわあ…非常事態以外では一人で兄の入らないようにしなければと心に誓った。


姉の部屋もあんな感じなのかなと不安になりつつも、エルフの高潔なイメージがまた崩壊した1日でした。






文字をマスターしましたが…相変わらず身内ネタです。Σ(-∀-;)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ