表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

春はまだ来そうにもない




「僕もまた婚活パーティ行こうと思って。」




「そっか、行ってらっしゃい。」




そう言うしかない。嫌だと言える立場ではない事など知っているから。私はただの友達なのだ。




「じゃあ成果楽しみにしてる。」



「うん。」




その夜、彼からの近況報告はいつもと違っていた。いや、前回とはか。



「で?どうだったの?」




「うん。カップリングしたよ。」



この男は実は、かなりモテるんじゃないだろうか。とも思ったけど、大体私の友達に見せるとなんでこんな彼氏と付き合ってるの?と言われる容姿だった。


でも、このやさぐれ感と優しそうな風貌が婚活パーティにはぐっと来るんだろうなぁ。

などと冷静に分析してみる。



あっ、でも全然冷静なんかじゃないです。


寧ろ心がズタボロ。ボロ雑巾ですよ。



滞りなく話を聞き、私の方は婚活パーティの人とは音信不通ですけどね。

いや、私の方からだけどさ。


そして、ご飯のお誘いだろうなぁ。


で、また連絡取らないようにしよう?かな。


もう先の行動が分かりますよ。えぇ。



でも、その二週間後に彼とご飯を食べた時、彼女が出来たと聞き、私の心はどん底に落ちた。


まぁ、よくに言う鬱と言うやつだ。



あぁ、もう死にたい。本当に死にたい。


私には何が残ってる?彼との思い出だけじゃない。



今までこの9年間無駄だったの?

この男は、私とは結婚したくないと言った。

でも、じゃあ私以外とはしたいってこと?



「その人とは、結婚するの?」



「そうだね。性格とか合えばね。」




聞いちゃう自分も馬鹿だけど、でもこの男も真面目と言うかさぁ。



「そっか、おめでとう、で良いのかな?」



「まぁ、まだ分からないよ。」



あぁ、この男はいつもそうだ。

嘘つく時は、右横を見る。

でも今日は騙されてあげる。



「だからさ、今日で会うのは最後にしようと思って。彼女に悪いし、それに美樹ちゃんも幸せになって欲しいし、さ。」




あぁ、付き合って何年もの間呼ばれなかった名前を今呼ぶのか。この男は。



「分かった。幸せに、ね?」




「うん。美樹ちゃんも。」




自分はとびっきりの笑顔を見せた。つもりだ。




愛し合って、傷つけあって、それでも私はまた愛し合いたかった。ううん。愛する権利が欲しかったのかもしれない。



彼は目が真っ赤になっていたけど、見て見ぬふりをするのが正解なのかもしれない。




家に帰った時に、別れた時より喪失感が半端なかった。




でも私は前を向いていこうと思う。


だって、彼からまた連絡来るかもしれないじゃない?


でも、泣いても縋ってもダメだったのだ。



だったら、1人前になってやろうじゃない。



ってか、私は彼を一目見た時に彼と結婚すると確信していた。



だから、もう少しだけ夢を見てもいいですか?



ってか、連絡来ると思ってるけどね。


二度あることは三度あるって言うじゃないですか?だから三度目の正直で、彼が今の彼女と別れたら、私は思いっきりモーションかけます。



だから、彼女さん、彼の事大事にして下さいね。



私は、彼が寂しがり屋だと知っているけどそれを別れてから知りました。


だから、彼女さんは早く気付いて上げてください。男性と遊ぶのも意外に嫌がりますので、よろしくお願いします。



私は、彼の幸せを願っています。


普通の結婚をして、普通の家庭を築いて、普通の休日を過ごして。



だから、離しちゃダメですよ?















今彼氏がいる方達へ



私は彼を大事に出来ませんでした。付き合っていることで、それを武器に彼に色々悪い事をしてしまった。


でも、今読んでくださってる方達はそんな事ないと思ってるかもしれません。

もしそう思っているのであれば、大切にして下さい。まだ彼氏がいる方達は、彼氏がいるのだから。



そして、結婚なさってる方へ


正直羨ましいです!私もしたいです!でも、私はまだ彼が好きなので他の方ととは思えません。

でも、いつか結婚してくださる方が見つかった時の為に書いておきたいです。


大切にして、自分がどれ程大切にされているのかを思い出して下さい。結婚する時、どれ程幸せだったか。

そして、結婚したのは宿命と言う、生まれた時から決まっていた事だと。

だから、如何様にも幸せに出来るのだと。


喧嘩しても、自分から謝りましょう!

あと、その手を絶対に離してはいけません。

離したら私の元カレの様になりますよ!




元カレへ


私は本当に貴方が大好きでした。ううん、まだ好きです。

でも貴方は、私とは結婚したくはない、と言いました。もし街中で会うことがあっても無視してやってください。きっと、街中で会う偶然に私はまたときめいてしまうかもしれません。

私は貴方の思う様な結婚が出来ない人なのだから。引き止めてはダメです。



そして、未来の彼氏さんへ


多分私の事ですから、とっても好きな人だと思います。重いだろう私でも受け止めてやってください。そして、私の我儘が出たら、これを読んで下さい。先に謝っておきます。ごめんなさい。

私は小さな事でも嫉妬してしまうと思います。

それに、素直ではなくて、嫉妬した時とか可愛げが無いと思います。


でも、こんな私でも1つくらいはいい所があると思います。なので、そこを思い出して下さい。


もし、無理だったら、別れてやってください。


この人は本当に馬鹿なので、別れることで思い出すかもしれません。



それと、末永くどうぞよろしくお願いします。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ