第十六話 クラス委員長
八月が過ぎ、新学期がやってきた。僕は夏休みの半分くらいを補習に参加していた為、学校が始まった実感がなかった、というより夏休みがあったという実感がなかった。
《今学校終わったからこれから向かうね》
《いつもありがとうございます。待っていますね》
というものの、僕は水無瀬さんのお見舞いに行く為に、律儀にも補習に全て参加したのだ。おかけで図らずも学力が目に見えて向上した。
今日は始業式しかなく、午前中に学校が終わったので、今から病院へ向かおうとしているところだ。
「保志くん、今日も月ちゃんのお見舞い行くの?」
「うん、そうだよ」
声の主はみずきさんだった。夏休み中、一緒にお見舞いに行ったことが何度かあった。実は未だに浴衣を返せていないのでそろそろ返さないといけない。
「私も一緒に行っていい?」
「うん、会ってあげてよ。喜ぶと思う」
「わかった。月ちゃんには私から言っておくね」
僅か数秒携帯端末を操作しただけで、水無瀬さんにメッセージを送ったようだった。
「歩いて行くの?」
「うん、バスだとお金掛かっちゃうから」
「そうだね。私たちはまだまだ若い!元気に歩いていこう。じゃあ帰る準備してくるね」
みずきさんは自前の短めのポニーテールを振りながら元気よく自分の席に戻っていった。
僕は随分とみずきさんにも慣れてしまったようだ。
「僕も準備しよう」
僕は303号室と記されたドアを軽めにノックした。
「どうぞ」
お馴染みの声が聞こえると、扉を開け部屋に入る。
「こんにちは、水無瀬さん」
「月ちゃん元気にしてたー?」
「二人とも来てくれてありがとうございます。元気ですよ」
水無瀬さんはベッドでいつも通り横たわっている。その傍には水無瀬さんの世話をするナースがいた。いつも水無瀬さんの世話をしている人だ。
「あら、保志くん今日もお見舞い来てくれたのね。相変わらず仲がいいわねぇ。じゃあ私はもう出ていくから水無瀬さん何かあったらすぐに呼んでね」
ナースの人に顔と名前を覚えられている僕だった。
「はい、わかりました」
どうやら昼食を運んできたようだ。
水無瀬さんの前には台が立てられ、質素な食事が置かれていた。
「月ちゃんこれからご飯かー、来るタイミング悪かったかな」
「いえ、一緒にいてくれた方がこんな病院食でも美味しく感じられます」
こんな呼ばわりだった。見た目通りの味ということか。
「実際病院食って美味しいの?」
「ものに寄りますけど、あまり美味しいとはいえませんね。カップ麺ですら恋しくなります」
水無瀬さんは苦笑気味にそう言っていた。
僕は水無瀬さんの家にあったダンボールに敷き詰められた大量のレトルト食品などを思い出した。おそらく簡単という理由だけでなく、単に水無瀬さんがそういった物を好むのだろう。
「病院生活は食事が欠点です」
「んー、じゃあ好きな食べ物ある?持って来られる物なら、今度持ってくるよ」
「好きな食べ物ですか……トマトの冷製パスタですかね」
ドキリとした。
「やけにピンポイントだねー」
「前に保志さんが作ってくれたので」
「そうなの保志くん⁉」
「あ、ああ。流れで」
「どんな流れだよ!詳しく聴かせて」
僕はみずきさんに事情聴取でもされているかのように、凄まじい質問攻めに遭った。
それからも、みずきさんの夏休みでの思い出話や、僕が描いてきた絵を見せたりして、面会時間が終わるまで三人で盛り上がった。
夕方になって、僕とみずきさんは病室を出た。
病室を出る際、水無瀬さんは僕だけに聞こえるように耳打ちした。
「今度一日だけ外出許可が下りそうなので、二人でどこか行きませんか?」
「みずきさんはいいの?」
「みずきさんともお出かけしたいんですが、保志さんと二人で行きたいところがあるんです。なので、空いている日があったら教えてください」
「わかった。後で連絡するよ」
そう言い残して病室を後にした。
「保志くん遅い!」
「ごめんごめん」
僕とみずきさんは黄昏の空の下、最寄りの駅に向かって歩いていた。
「夕日が綺麗だねー」
「うん、今日は快晴だからね」
確かに綺麗なオレンジ色だった。
僕は後で水無瀬さんに見せる絵を描く為に、その景色を写真に収めておいた。
花火大会の為に用意したカメラは、今では僕の相棒になっていた。
「それにしても月ちゃん、元気そうで良かった」
「そうだね」
「でも逆にどうして入院してるのかわからないくらい元気なんだよね。なんで入院してるんだろ」
「それは水無瀬さんが外に出歩くのが危ないからだよ。元気そうに見えても、いきなり倒れてしまうことがかなりの頻度であったみたいだし。外で出歩いているときに倒れでもしたら大変だからね」
水無瀬さんが入院しているのはそういう理由だった。
一度、大きな大学病院で検査をしたみたいだが、倒れた原因は分からず、体も脳も至って正常だったらしい。それでも、倒れてしまうことが多く、原因の解明、もしくは完治するまでは入院するとのことだった。身寄りの人間がいないことも大きかった。両親だけでなく、親戚もいないみたいだった。
皮肉にも長期に亘って入院生活ができるだけのお金は水無瀬さんにはある。
「私も何回かお見舞い行っているけど、毎回気になってたことがあるんだよね」
「なにが?」
「まだ一度も水無瀬さんの家族を見ていないの。月ちゃんを一人にするのが危ないって言うなら、家族に見ていてもらえれば入院する必要もないかもしれないのに」
「…………」
「保志くん何か知ってるの?教えてくれないかな」
僕が何か知っていることを見越しての質問だった。それが良い話でないことにもみずきさんは気づいているみたいだった。
「それは、言えない」
「そっか」
「……ごめん」
「まあそういうことは本人から聞かなきゃ駄目だよね。本人がいないところでこそこそ自分のこと話されるのって嫌だし」
みずきさんも水無瀬さんの友達であって、大切にしている人なのだから、その人のことを知りたいのは当然だろう。みずきさんの歯痒さが容易に想像できてしまい、僕は何とも言えない苦しさを覚えた。
「保志くん、水無瀬さんを大切にしてるんだね」
「うん」
「羨ましいな」
みずきさんは僕の方を見て言った。
「ねぇ保志くん。浴衣の件、覚えてる?」
「あ、ずっと返してなくてごめん」
「それはいいの」
「あと、無理して貸してくれたんだよね。みずきさん一人だけ浴衣じゃなかったって」
「ああ、知ってたんだ。気にしないでいいよ。私が勝手にしたことだし。保志くん凄い必死だったから貸さずにはいられなかったんだよね」
みずきさんは笑ってくれた。また僕を気遣って。
彼女が沢山の人から慕われ、信頼されている理由がわかった気がした。
「でも……」
「そんなに悪いと思ってるなら、今ここで貸しを返してよ」
貸し一つ。みずきさんが浴衣を貸してくれた時に言っていたことだ。
僕に何をしろと言うのだろう。
「なにをすればいい?」
「私のことを抱きしめて」
「はっ?」
「だから、私のことを今ここで抱きしめてって言ってるの」
意味がわからない。周りにいる人は少ないといっても、それは少ないだけであっていないわけではない。そんな人目のある街中の歩道で?いや、それ以前にみずきさんは何をもってしてそんなことを僕なんかに要求したのだろう?あの男子に大人気なみずきさんが?
「意味がわからないよ。こんな場所で」
「じゃあ場所を変えればいいの?」
「そういう意味じゃ……」
平然と言葉を畳みかけるみずきさんだが、その表情を見てみると、余裕などなさそうだった。顔を真っ赤にして、必死に恥ずかしさを誤魔化そうとしているのがわかる。
「ならどうすればいい?」
「いや、それは、なんというか……」
でもでも、これは借りを返す為のことなのでは?いや、駄目だろ。そんな風に何通りもの自問自答が僕の脳内では繰り広げられていた。
「じゃあさ、私に抱きしめられることを許して」
それならいい……あれ?ほとんど何も変わってない気が……。
結局僕の中ではその行動が許されるのか否かの答えは出なかった。
と考えていたとき、僕の視界からみずきさんが消えた。その代わりに僕の胸元に確かな存在感と温もりがあった。
そして僕の背中に伸びた二つの腕が僕のことをしっかりと包み込んでいた。
「え…………」
「答えに迷ってるのが悪いんだよ。もうしちゃったものはしょうがないんだから、許してね」
僕の胸元からそんな声が聞こえた。
周囲の人々は僕らのことを見て見ぬふりをしている人が大半だった。
僕の両腕は着地地点を見失い、宙を彷徨っていた。
「あくまでも保志くんからは触れようとしないんだね」
そして、抱擁を一方的にされたまま沈黙が流れた。
僕の心中は全く以て沈黙などしていなかったが。鼓動は異常な速度で、今にも機能停止しそうだった。
その長い沈黙を破ったのはやはりみずきさんだった。
「心臓の音、早いね」
「…………」
そんなの当たり前だ!と叫びたかったが声は出なかった。
「私のこと意識してるんだね。嬉しいな」
僕は、このみずきさんの言動は勘違いから来ているものだと推察した。相手を間違えたとか、何かのシミュレーションとか。そんな理由だろうと思うことにした。でなければみずきさんが僕なんかのことを……。
しかし、そんな明らかな愚考を披露する前に、みずきさんは僕に語りかけるように一言、言った。その声音は嘆くようでもあり、慈しむようでもあった。
「小学四年生の頃、母は持病で亡くなった」
いきなり何を言い出したのかと思った。
耳を疑うとはこのことだった。
「それから一年後父は家を出ていき」
しかし、みずきさんが言葉を重ねる毎に僕の中には焦りと不安が生じる。
次第にみずきさんの放つ言葉から偶然性が薄れていった。
「更に一年後、父は行方不明となった」
忘れたかった感情が次々と滲み出してくる。
もう認めざる終えなかった。
「その後すぐに妹は祖父母に引き取られ……」
「やめて」
そして僕は聞いていられずに、みずきさんの言葉を止めた。
「なぜみずきさんがそんなことを……」
何を言っているのかはすぐにわかった。それは僕の人生そのままなのだから。
みずきさんは歴史の教科書を音読するみたいに僕の過去を淡々と語った。
なぜ、そんなことをみずきさんが知っているんだ。これが最もな問いだった。
自分の過去のことは誰にも言っていない。中学から高校に移り変わる間にできた僕の空白の一年間で通っていた精神科医の先生にも話していないし、秘密を共有した水無瀬さんにも話していない。それはみずきさんも同様で、そんなことを話した記憶は僕の中にはどこにも存在しなかった。誰にも知られたくないことだった。なのにどうして。
「どうしてって思ってるね。これならわかるかな、保志くん」
みずきさんは僕の背中から腕を解き、後ろを向いて一歩前に出た。僕に背を向けたまま、チャームポイントである短めのポニーテールを解く。そして腕を腰の辺りに組んで半回転した。
回転の力により制服のスカートは重力に逆らい浮き上がり、形の良い脚を一瞬露出さる。解かれた艶やかな黒髪も微かにふわりと風に流されるようだった。
その回る癖はどこか懐かしくて、見覚えがあって。
「いいや」
水無瀬さんより少し長い、黒髪のミディアムショートの少女は無邪気な笑顔でこう言った。
「――お兄ちゃん」
と。
「……あ、おい?」
僕のことをお兄ちゃんと呼ぶ人間は世界のどこを探しても一人しかいないだろう。
従妹ではあるけれど、幼いころからずっと一緒に育ってきた一つ年下の妹みたいな女の子。
僕と一緒いた頃の彼女の名前は保志葵。
「久し振り、お兄ちゃん」
「え、本当に……?」
「うん、葵だよ。何なら触って確かめてみる?色々と成長して変わりすぎちゃったけど」
隙あらば僕にスキンシップを求めてくるこの感じはまさしく僕の知る妹だった。そもそも僕の過去を知っているのは当事者である家族しかいないし、僕と最後まで一緒にいたのは葵だったのだ。僕の過去を知っていることが、葵である何よりの証拠だった。
過去に類を見ないほど僕の気は動転していた。聞きたいことは山ほどあった。でも最初に言いたかったことは決まっていた。
「葵……今までずっとごめん」
「どうしてお兄ちゃんが謝るの?謝るのは私の方だよ」
「いや、僕は葵に寂しい思いをさせてしまったから。一番一緒にいるべき時に、僕は意固地になって家に残った」
「それは違うよ。本当に寂しかったのはお兄ちゃんでしょ?私が家から逃げ出して、お兄ちゃんを独りにさせちゃったんだ」
「いや、葵は逃げてなんかいない。当たり前だった家族の温かさを求めただけだよ」
「それを逃げたって言うんだよ」
「……でも」
「それに私知ってるんだよ。お兄ちゃんが近所で疫病神って言われてることも。そう言われてあの家で住み難くなったのがきっかけで高校に上がる前の一年間塞ぎこんで精神科に通っていたことも。それが悪化して全部の責任を一人で背負い込もうとしてたことも。最終的には自分が他者との関わりを断つことで高校に通えるようになったことも。私、何度もお兄ちゃんに会いに行ったんだよ。でも間が悪くていつも会えなくて。それからストーカーみたいなことまでして、それで精神科に通ってることとかそういうこと知ったの」
凄まじい告白、いや暴露だった。
「どうしてそこまで……」
「そんなの、お兄ちゃんが好きだから、大好きだからだよ」
凄まじい告白、だった……。
「私が引き取られた理由ってネグレクトだったんだって。それでね、そんな私を見たお兄ちゃんの両親、今は私の両親でもあるんだけど、その二人が娘も欲しかったんだって、そんな理由で私のことを引き取ってくれたの」
ネグレクト、いわゆる育児放棄。そんなことがあったなんて僕は知らなかった。
「でも、当時の私は塞ぎこんでた。世界の人間全員が子供ながらに敵に見えてた。でもね、お兄ちゃんはそんな暗くて無愛想な私をずっと気にしてくれてた。慰めてくれた。優しくしてくれた。その優しさをくれたから今の私がいるの。こうして元気でいられるの。だからね」
葵は姿勢を正す。無邪気な葵の顔を引っ込めて、クラスメイトであるみずきさんの顔を出した。
「だから、私はあなたのことが好きです。今も、昔も、ずっと好き。兄じゃなく異性として好きなの」
そこには、妹ではない一人の女の子の顔があった。
「…………」
「無言にならないでよ。恥ずかしいじゃん。ってそう言っても無理だよね、さすがに驚くか。答えはいらないよ。どうせお兄ちゃんは私のこと妹としてしか見てないだろうし。今はずっと秘めてた気持ちを言えただけで満足しとく」
葵の言葉をさすがに嘘とは捉えられなかった。そんなことしたら失礼だとも思ったし、何より気持ちを伝えている時の葵の顔には、学校でも見せない色があったからだ。
「……それがわかってるなら、葵だとうことを隠しとけばよかったんじゃない?」
「気持ちを伝える上で嘘は嫌だったし、仮に付き合えたとしてもいつかばれちゃうでしょ。それにさ、みずきさんのまま告白しても、いい返事がもらえたとは思いにくいんだよね」
「そんなこと……」
「だって、今のお兄ちゃん、月ちゃんしか見てないんだもん。あの子が大切なんでしょ?」
「大切だけど、葵のことも大切に決まってる」
「それは妹として、家族として、だよ。お兄ちゃん。だから今はとことん月ちゃんを大切にいてあげなよ。きっと月ちゃんも大切にされたいと願ってるから。まあ隙があったら私も負けないけどね。そりゃ!」
変な掛け声と共に、再び抱擁されてしまった。
「お兄ちゃんが私のことを意識するって知っちゃったからね。おばあちゃんとおじいちゃんのところでしっかりと育ててもらった甲斐があったかな」
そう言って、葵は主張の強い胸部を僕に思い切り押し当ててきた。
「やめてやめてやめて」
「ほら、ドキドキしてる」
「葵も顔が真っ赤だぞ」
「うーるーさーいー」
こうして僕は葵と四年ぶりにじゃれあった。昔と同じようにじゃれていても、成長した僕らがじゃれあうと、場所が歩道では容認し難いものがあった。
「そういえばさ、名前どうしたの?」
「もちろん蒼井みずきという名前は偽名だよ。彩陽高校に入学したのだってお兄ちゃんに会う為だし、最初から正体がばれちゃ意味がないからね」
本当にストーカーじみたことをしているみたいだった。
「大丈夫なの?偽名なんか使って」
「わからないけど、おじいちゃんに可愛く頼んでみたらどうにかしてくれちゃった。ちなみにね蒼井みずきという名前にした理由は、まずお兄ちゃんに苗字くらいなら呼ばれることもあるかもって思っての蒼井に、みずきはパパとママの名前から取ったものだよ」
母さんが保志美恵子で父さんが保志和輝だから、なるほど確かにみずきになる。
それにしてもおじいちゃん、孫に弱すぎる。
「でも、僕に蒼井って呼ばれたかったなら、どうしてずっとみずきさんなんて呼ばせてたの?」
最初から蒼井と呼んでいれば僕もいらぬ恥を掻かずに済んだのに。
「いやー、やっぱり気付かれるのが怖くなっちゃって。都合良く名前を覚えられてたからそのままにしちゃった」
「でも本当に葵だと気付かなかったよ。随分大人っぽくなったし、全然わからなかった。髪を解いてる今でも、立っているだけじゃ分からなかったかも」
「へへっ、色々と努力したんだから。どう?私可愛くなった?」
「うん、とても可愛くなった」
「え、あ、答えてくれるんだ……」
「努力したんでしょ?なら僕だって恥を忍んででも素直にならないといけない」
「そういう変なことろで律儀なのは昔のままなんだね。あ、私駅まで行かないからこの辺で別れようかな」
「なら、よければ送っていくよ」
「大丈夫、ここまででいいの。ありがとね、話聞いてくれて。今度家行くから!」
「僕の方こそ葵に会えて本当に良かった。いつでも待ってる」
「あ、最後に一つ」
そう前置きをして、葵は言った。
「月ちゃん、昨日かなり病状悪かったみたい。ナースの人も私も、月ちゃんに口止めされてたんだけどね。『保志さんには言わないでください、心配かけたくないので』って。私は偶然知ったんだけど、こういうことはやっぱり、月ちゃんの一番近くにいるお兄ちゃんが知っておくべきことなんだろうなと思って」
「悪かったって……どのくらい?」
「私も詳しいことは分からないけど、一日中意識を失ってたみたい」
水無瀬さんの現在の病状は、何もわからないらしく、手の施しようがないという。そこで悪化の一途を辿ってしまったらもうどうしようもない。
「……そっか。教えてくれてありがとう」
なんとしてでも水無瀬さんの状況を改善する方法を見つけ出すしかない。
「うん。良くなって三人で遊べるようになることを祈ってるよ」
そこで葵と別れた。




