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4−11「それでも僕らは旅をする」




きっと彼女は止めて欲しかったのかもしれない

自分では抑えられないその歪んだ衝動を・・・




もしもこの世界に生きる人間がみな平等だと言う者が居るのならば

僕はそいつを思いっきり殴ってやりたい

彼女たちの生き様を見せてやりたい


どの軽口がそんな残酷な台詞を平気で吐けるのか

僕は、彼女たちの代わりに殴ってやろうと思う




彼女たちがどんなに辛い過去を持っていようと

あのような行為に走ってしまっても仕方が無いと言えるような理由があったとしても


それでも罪は罪

罰は受けなければならない


それは僕も同じ

多くの人を快楽のために殺したからと言って

それは僕が彼女たちを殺していい理由にはならない


話し合いで解決なんて悠長なことを言っている場合でもなかった

殺してでも止めるしかない

弱い僕にはその選択肢を選ぶしかなかった


彼女たちを殺した罪、そして罰


償って、許されようなんて思わない

どう償えばいいのかも分からない




この消えない傷は一生僕の背中に

重く、のしかかる

その重圧に耐えて、僕は生きていく




そして僕は一つ決めた

彼女たちが必死で生きてきた証を、僕が残していってあげようと




僕は彼の遺した剣を手に取り、天にかざす


「一緒に行こう、どこまでも、いつまでも」




僕たちは旅をする


きっと悲しいことはたくさんあるかも知れない







それでも、僕らは


















旅をする





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