表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/28

4−1「Black room」


どうしてかしら

この世界はどうして私たちに冷たいのかしら


私たちはただ・・・


人として生きていたい


それだけなのに・・・





神様はそれすらも許してくださらないと言うの?

私たちに人として・・・


この世に生きる資格など無いと仰るの?


ねえ、答えて・・・

私たちを助けて・・・

この血生臭くて、薄暗くい部屋から私たちを連れ出して・・・



私たちを救い出して・・・



・・・もう、狂ってしまいそう



死にたい・・・でも、死ねない・・・




「姉さま・・・」




守らなきゃ・・・



「姉さま・・・」



私が・・・守らなきゃ・・・



「姉さま・・・」



守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ



・・・・・・・



たとえ心が壊れても、この子だけは守らなきゃ・・・いけない


「大丈夫よ、私はここにいる」


そのためだったら、どんな犠牲を払っても構わない・・・




世界が私たちをごみのように扱うのなら、私たちも他の人間をごみのように扱えばいい


痛みは痛みでしか返せない

いまさら優しさなどで癒える事は無い・・・



それだけの、深い傷



決して消えない傷が私たちを少しずつ壊していく・・・





でもその前に、私たちは壊していく


私たちを助けてくれなかった神の作った・・・

こんな薄汚い欲望の塊でしかない人間が・・・

まるでコケのように湧いて溢れかえっている腐りかけた世界を・・・




「さあ・・・もう寝ましょう、そして明日はたくさん遊びしょうね・・・」



壊せるだけ壊していく




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ