4−1「Black room」
どうしてかしら
この世界はどうして私たちに冷たいのかしら
私たちはただ・・・
人として生きていたい
それだけなのに・・・
神様はそれすらも許してくださらないと言うの?
私たちに人として・・・
この世に生きる資格など無いと仰るの?
ねえ、答えて・・・
私たちを助けて・・・
この血生臭くて、薄暗くい部屋から私たちを連れ出して・・・
私たちを救い出して・・・
・・・もう、狂ってしまいそう
死にたい・・・でも、死ねない・・・
「姉さま・・・」
守らなきゃ・・・
「姉さま・・・」
私が・・・守らなきゃ・・・
「姉さま・・・」
守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ
・・・・・・・
たとえ心が壊れても、この子だけは守らなきゃ・・・いけない
「大丈夫よ、私はここにいる」
そのためだったら、どんな犠牲を払っても構わない・・・
世界が私たちをごみのように扱うのなら、私たちも他の人間をごみのように扱えばいい
痛みは痛みでしか返せない
いまさら優しさなどで癒える事は無い・・・
それだけの、深い傷
決して消えない傷が私たちを少しずつ壊していく・・・
でもその前に、私たちは壊していく
私たちを助けてくれなかった神の作った・・・
こんな薄汚い欲望の塊でしかない人間が・・・
まるでコケのように湧いて溢れかえっている腐りかけた世界を・・・
「さあ・・・もう寝ましょう、そして明日はたくさん遊びしょうね・・・」
壊せるだけ壊していく