表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/28

2−6「穏やかな風と共に」


戦闘って描写が難しい、下手ですいません

「・・・っ」

向かってくるアルプにシオンがナイフを投げつける。

「そんなもの・・・っ!」

ナイフに通った僅かな魔力を感じたアルプは瞬時にそれをかわした。

「ふうん、やるじゃない」

ナイフは直接当たってはいないが、ナイフを覆っていた魔力の刃がアルプの頬をかすめていた。

アルプがリドルから目を離してシオンを警戒している間に、リドルは呪文を唱える


「風の都に吹き荒ぶ、旋風纏う我、風神」


緑色の風がリドルの周囲を包み込み、羽衣の様な形になった。

空創空操エアリアル、行くよ」

リドルが手で空気を払った。同時に突風が巻き起こりアルプに襲い掛かる。

「くっ・・・!」

アルプはリドルの周りに漂っている羽衣を見て、リドルが何か魔法を使ったと推測した。


(恐らくあっちの子は風使い。そしてあの羽衣は風を操るための魔力の結晶体・・・!)


アルプが手からいくつもの魔力の塊を弾丸のようにリドルに向けて放った。

するとリドルのまわりの羽衣が形を変えてリドルの盾になって、弾丸を防いだ。


(なるほど・・・形状変化もできるのね、状況によってはあれで直接攻撃することもできるってことね)


「だったらいいわ、先に・・・」


アルプは飛んできたナイフを難なく避けた

「こっちの坊やを先にいただくから!!」

アルプはシオンの方に向かってきた。シオンは身構える。


アルプがシオンの目の前に両手を突き出してきた。

それをシオンはギリギリで避け、アルプの後ろを取る。


「もらった!」

「後ろを取ったくらいでいい気に・・・!」


ただ一人戦闘に参加せず状況を冷静に見ていたビドゥーが動き出す。

選手交代シフト、シオン!」


アルプが振り向いた瞬間そこにシオンは居なくて、代わりに拳を繰り出してくるビドゥーが居た


「もう千発、喰らっていきな」


ビドゥーの拳がアルプにめり込む。

「が・・・ああああああああ!!!」


もだえ苦しむアルプにビドゥーは指を差しながら

「お前を千発殴る」

そう言った直後アルプに再び拳を繰り出す

「・・・くっ」

だがアルプが反応してパンチをかわす方が一瞬早かった。

「よくもおおおおおお!!!!」


アルプがビドゥーに向かって両手を突き出す。

既に二千人分の命を削り取られているアルプはかなり逆上していた。


(くくく、命が多い分ダメージを省みないところが仇になったな。今更焦っても遅いんだよ)



ビドゥーはアルプの片手だけかわして、もう片方の手にハイタッチをした。


「・・・!!?」

アルプはビドゥーの行動の意味が理解できなかった

(何こいつ・・・自分からやられにきた・・・?)


ハイタッチをしたことによってビドゥーには隙が出来ていた



(でもこれは・・・好機!)

アルプはビドゥーに向かってもう片方の手を再び伸ばす。






「シフト」




「シオン!」




ビドゥーとシオンの位置が入れ替わった。

(・・・な!?)

突然のことに驚くアルプをよそに、入れ替わったシオンはアルプの手を避けて剣で一撃を与える。


「ぐううっ!」


悶えながらもアルプはシオンに手を伸ばす、だがそれを全てシオンは避けた。

(馬鹿な・・・何なのこの動き、人間ではありえない!)

シオンは再びアルプを斬りつけた


「があうっ!」


アルプはシオンの背中に羽衣が羽のように形を変えてくっ付いていることに気が付いた

(身体強化・・・いえ、羽のような形状からすると恐らく移動を補助するだけのものね。ここまで対応力のある魔法を扱うなんて・・・)

だがアルプの疑念はそれだけではなかった。

(たとえ移動速度が上がっても私の手の動きを見切ってかわすなんて常人には到底不可能!・・・動体視力、反射神経が優れているというレベルの問題ではないわ、これも魔法ね)


「甘く見ていたわ」

アルプは中に浮かび上がって3人に向けて言った。

(・・・ちぃ、落ち着きを取り戻しやがった。できればもう一発当てておきたかったんだが)

ビドゥーは舌打ちをした。

残りは最低でもあと2発、だがアルプの不意を突かなければ“千手観音”を当てることはできない。

だがビドゥーはもう一つ警戒していることがあった。


(あの二人の坊やのやり取りから小さいほうを黒髪の方がサポートするのだと思ったけど・・・逆だった、あの驚異的な身体能力で私の攻撃をかわしつつ接近。避けきれないのは小さいほうがサポート・・・)

アルプの身体から魔力があふれ出してきた

(ということはひとまずあっちの男は無視しても大丈夫、残った二人のうちのどちらか一人を攻略すれば私の勝ち・・・!)


「やはりか・・・“命”を削って魔力を上げてやがる」

アルプは残った命を数百人分ほど使って自らの魔力を爆発的に上げていた

「さしずめ命の濃度を上げているってところか・・・」

(だがこれは好機でもある、これで奴を一度でも殺せば残りはあと僅かのはず・・・)


(俺もあと一発分で限界・・・持久戦は不利・・・!)

ビドゥーの腕も限界が近づいていた

皮膚は全て擦りむけて腕は血で真っ赤に染まっていた


「これ以上無駄に死ぬわけにはいかないの、私には成さねばならないことがあるから」

アルプの身体から溢れ出る膨大な魔力の影響で近くの建物がどろりと溶けていく

(あの目に見えるまでに高濃度の魔力・・・あれに触れても常人なら即死だろうな)

「そうかい、俺も同じさ。俺にも成さねばならないことがあるんでね」

殆ど感覚のなくなってきた腕に力を込めようとしながら、アルプを指差す




「お前を千発殴る」










リドル 「あっはっは、エア●ガ、エ●ロガーーー!!」

シオン 「●刀流+乱れ●ち」

ビドゥー「ため●!」

アルプ 「ドレ●ンタッチ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ