1GB
彼女が来てはや3日目まあ、もう慣れたけど、今日はこんな感じの会話だったよ。
「そういや直人は勉強得意なのか?」
「まあ、自信あるね。僕の数少ないメリットだしね。
控えめに言っているがめちゃめちゃ得意だ。中学時代は学年順位いつも1位運動もまあまあ自信がある。まあ、そんな奴に限ってどこか欠けまくってるんだけどね。(^-^)/
「嘘だな。」
「なにゆえ!?」
「出来なさそうだ勉強。」
今のはムッと来る。
「何も知らないで言ってほしくないね。」
「お、直人らしくないな。強気で来るなんて。」
崩れ落ちて泣きそうになった。
目が滲んでくる。
「そ、そういう飛雄馬はできんの?」
「ああ、頭の容量1GBのお前とちがってな。」
な、何ぃ!
「1GBなめんなぁ!」
久しぶりに叫んだ。スッキリした。
「メタ☆アPWのインストールデータでギリギリだな。」
「僕のPSPはそれおも我慢してくれた!」
いわば戦友だ。
「じゃぁな、これをやってみろ!」
1冊の問題集を出す。これは?
「これは全教科のテストを予想した問題集だ。」
「で、やれと?」
「ああ、それとクマの人形直してくれたか?」
「ああ、縫っといた。」
クマの人形とは飛雄馬のサンドバッグだ。小さい頃プロレスをやっていた妹のサンドバッグに僕がなっていた。僕がいない日は、あの人形僕の中では熊次郎とよんでいるが人形と言うより戦友だった。ボロボロになっては僕が縫い直している。またこんな日々が続くのか。
「じゃあやってくる。」
30分後
「あーやっと終わった。」
「もう終わったのか?」
うん、難しかった。
「ああ、結構手こずったよ。」
(なんでだろう、あいつがかっこ良く見える///)
「ん、どうかした?」
「あ、あんたのせいだよ・・・」
「ちとごめんね。」
額を触り熱を測る。うわ!すごい熱だ!
(ちょっとなにそれ反則だろ///顔はまあまあ良いのに。)
「?大丈夫なの?」
「う、うん」
(バカだな。直人は目の前にお前に好意を持ってるかもしれない女がいるのに。)