~解き明かされる真実~
「元々、異世界と言うものは誰でも行ける所では無いんです。選ばれし者や特殊の力を持った者、そんな人が集まる世界です。」
「じゃぁ、僕は何故ここにいるんだ?」
「それは・・・、大変申し上げにくいことですが、あなたの体には・・・、呪いがかかっています。」
その言葉は冷静で、でもどこか儚げに悲しそうなだった。
僕は彼女の表情を見るなり、反論できなくなってしまう。
というかできる方が可笑しい。
あんなに整った美しい顔立ちの子は初めてであった。
「で、どんな呪いなの?」
「・・・はい、実は、あなたの体には産まれつき呪いがかかっていました。
それは呪いの中でも、ごく一部しかならない現象です。産まれたときに悪魔がとりつこうとしたのでしょう。しかしまだ小さいあなたの体では成長できない。そう思った悪魔はあなたの体に呪いをかけたのです。呪いが強まるのを待つために・・・。そしてあなたは今悪化してきつつあるのです。」
彼女は眉を潜め、唇を噛み締めた。
まるで自分のことのように。
僕は回りに散らばった花を指で軽く飛ばした。
音もなしに遠くで落ちる。
「なぁ、知ってる? 人間って、想像出来ないことに遭遇したとき、無かったことにするんだぜ。て、ことでじゃあ。」
ゆっくりと立ち上がり、僕は踵を返して歩き出した。
短い文なので早く読めると思います!!
お手軽にどうぞ!!!