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僕と魔法と学校と  作者: Microsoft
3/3

会長はお気楽

更新遅れました。

Microsoftです。

中々執筆だ出来なくてかなり遅い更新となってしまいました。

申し訳ありません。

しかし、ちゃんと続けていくのでこれからも宜しくお願いします。

気がつけばば僕はベッドに横たわっていた。

あたりを見回すと様々な医療器具、ベッドが2台、デスクが一つとそれだけで、ここは医務室だという事が分かった。

……僕は如何してしまったんだろう?

覚えていない。

何も覚えていない。

何があったのか全然分からなかった。

僕はそう信じ込む。例え、それが嘘であったとしても、だ。

埜臼は自分にそう言い聞かせベッドからゆっくりと起き上がる。

傍には誰もいない。部屋を見回しても生き物の気配はなかった。

ドアに手をかけて部屋を出ようとする。

本当ならばそこには廊下が見えるはずなのだが、今は見えない。

代わりに見えたのはこの学校の制服を身にまとった女性の顔だった。

身長は僕より少し低く、若干上目遣いでこちらを見てくる。

中々整った顔立ちで髪も短めにしてあるので

何処と無くボーイッシュな感じがした。

髪は黒だがそれに似合わぬ目の青色。

暫くすると向こうから声をかけられる。

「来て下さい。生徒会長がお待ちしています」

声のトーンは低く、機械のように感情が篭ってなかった。

彼女の表情、瞳からは何も伺えない。

彼女の口からでた、<生徒会長>という言葉。

生徒の中で一番権力を持っている人物が新入生の僕に何のようだろうか?

不思議に思いながらも僕は何もいわず頷き、肯定の意を示す。

その合図を見て、彼女は僕に背を向けスタスタと歩き出した。

僕もその背中を追って彼女の後ろを歩いていく。

もちろん、会話は何も無い。

しかし。別にそんな時間を苦痛には思わない。寧ろ、色々と聞かれるのは好きではないので都合が良かった。

階段を降りる。

はて、此処は何階なのか?

まだ、初日なので無論、この学校の構造は理解していないうえに、普通の学校の何倍もある広い校舎は暫くしないと慣れそうも無かった。

階段を降りる。また降りる。降りる。降りる。

そして降りて、止まる。

一体何回降りたのだろう?

見た目は3階建てのはずだけど。

埜臼達が今いる場所は何かひんやりとした寒々しい雰囲気の階だった。

窓も無く、ただ廊下が広がっているだけというイメージが強い。

そうこうしてる間にも彼女はズンズンと突き進む。

まるで、埜臼の存在そのものが無いかのごとく。

そして、立ち止まった。

それにあわせて僕も立ち止まる。

彼女はこちらを振り向き、ジッと見つめてくる。

相変わらず何を考えているのかはわからなかったが、僕の左にある部屋に入れと促しているようだった。

僕は頷く。

ドアに軽くノックをし、向こうの返事を聞かずに扉を開ける。

「失礼します」

一応、挨拶だけはしておこう。

「ぱんぱかぱ~ん!!」

変てこな掛け声とともに楠球が頭上から降って来る。

うん。開かないで降って来たのだ。

しかも、脳天直撃。

どうやら僕は来る場所を間違えたらしい。

なぁ~んだ、なら彼女もいってくれればいいのになぁ。

ドアに手を掛けて廊下へ出ようとする。

「え、あ? ちょ、ちょいまち! 待って! STOP! メイト!」

廊下を出ようとする瞬間、後ろから慌てた声で呼び止められた。

どっちかと止まらされた。

「……非常識ですね」

「いや、非常識じゃなくって君がいきなり出るのが悪いんでしょ! ほら、こっち来て」

拘束魔法が解かれて体が自由になる。

「良い子良い子。私の名前は宮園鼎(みやぞのかなえ)。生徒会長ですよ! えっへん」

と胸を張っていばる。

はっきりいって子供だと思う。

身長も140そこそこかなさそうだし、童顔だし。

まぁ、どうでもいいけど。

「……はぁ」

「反応薄っ!」

いや、薄いとか言われても困るんですが。

「まぁ、いいや。今回君を呼んだ理由は一つ。君の暴力事件について」

……やっぱりか。

まぁ、将来有望のエクセルA組の生徒を魔法で気絶させてしまったんだから、それ相応の覚悟は必要だろうな。

入学早々で問題起こすのは嫌だったのに。

目立たないようにしようと思ったのに。

埜臼の心にはどんよりと曇り空がかかった。

「停学ですか……? 退学ですか……?」

まぁ、どっちかは確実だろうな。

「うん。処罰についてなんだけどね。今回は不問にします」

今、なんていった?

不問っていったのか?

いや、聞き間違いだろう。相手に怪我はさせてないとはいえ、暴力をふるったことには変わりは無い。

「聞こえなかった? 不問よ。もう相手側から事情聴取はして、大体の経緯は把握したよ。むこうも、反省しているらしいから」

随分と寛大な処置だなぁ。

それに、あいつが反省?どうせ、見せ掛けだろう?嘘の塊じゃないか。

憤りを感じたが、下手に発言して事態を大きくする事だけは避けたいので言わないでおく。

「……有難うございます」

「うんうん。流石私!」

何処がどう流石なのか100文字以内で答えてください。

「んじゃ、話は終わり。帰ってもいいよ。私も疲れたし」

疲れたって話をしただけなのに……

僕は、失礼します、と挨拶をして帰ろうとしたが、何か気配を感じる。

後ろを振り向くと、ふぁーとかいって机に突っ伏してる生徒会長。

と、ここまで僕を連れてきた彼女。

「……あの、何か?」

声を掛けてみるが反応は無い。僕はため息をついて、廊下に出た。

そして階段へとつくと、登り始めた。

しかし、一向に1階へはつかない。

……どうなってるんだ?

「無駄」

突然後ろから無機質な抑揚の無い声が聞こえてきた。

「…無駄……とは?」










林間学校に出かけるので次の更新は来週末になると思います。

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